価値で選ぶのか、価格で選ぶのか。
あらパパさんが尊敬している植松努さんが先日書いたブログ。
今回のこんぶログの記事にも同じタイトルを付けてみました。
先日、札幌在住の昆布大使(まっちゃん)から、余市産の昆布を分けてもらった。
今日は、その時にあらパパさんが感じたお話を書いてみます。
まっちゃんが仕事で余市へ行かれたとき、余市の魚屋さんから聞かれたそうです。
『余市の昆布はすごくダシがでるんだけど何という昆布ですか』と。
地理的分類からすると細目昆布エリアだろうと…。
あらパパさんへも確認の連絡が入りました。
実はあらパパさん、昆布に関して普段から大層なことを言ってるわりに、ホソメコンブというものを、まともに見たことも触ったことも食べたこともないので、お恥ずかしながら的確なお話ができなかったんです。
だからね、余市産の昆布を分けてくれると連絡いただいたときは超興奮。
余市産の昆布があらパパさんのところに届いてから、それを舐めまわすように見たり触ったり嗅いだりして、ダシのうま味も味わってみた。
それでね、見た目も食感も味もダシも、マコンブよりはリシリコンブに近いとあらパパさんは感じたんだよね。
昆布学者じゃないので、この昆布がホソメコンブかどうかは分からないけれど、利尻島の天然リシリコンブの細目(2年生だけど生育環境で細く短いリシリコンブ)と利きダシをして味比べしてみたさ。そしたらさ、ほぼほぼ遜色ない風味とうま味だったんだよね。
粘りはね、少しあったんだけど、リシリにもみられる粘りと大して変わらないから…それがホソメとも…。
ん?
粘りのあるリシリコンブ、2年目に移行しにくいリシリコンブ。それってホソメコンブ?
話が脱線しそうなのでリシリかホソメかはとりあえず置いときます。
あらパパさんとしては、美味しさもさることながら、生産方法とか販売方法とか価格とかが氣になってしゃーなかった。
聞くところによると、魚屋さんが漁師から20㎏ほど購入したものらしく、魚屋さんは店頭でも売っているけれど通販もしてくれるというので、昆布大使まっちゃんは通販で頼んだそうです。
通販の場合は500gから受けるそうで、送料も25㎝くらいに切り分けていただいて配送コストを下げてもらっても1000円かかったそうです。
そんなに硬く乾燥してるわけじゃないから、切らなくても曲がるんじゃないかと思ったけど…。
肝心の余市昆布はというと、質的には悪くないし美味しいダシは出るけれど、繁茂環境や水温の関係でヒドロゾアや珪藻類やウズマキゴカイなどが、かなり早い段階で付着しているようです。
漁業者も片手間に生産しているからか、取り除けるような小さなツブ貝なども付着してるし…。
このような昆布で㌔単価3000円
500gで1500円+送料1000円=2500円
さてどうだ、価値があるかないか、安いか高いか。
リシリコンブと遜色ないダシのでる昆布が、店頭価格でキロ単価3000円であれば安い。
一般的にみても激安だ。
だけど、付着物があるので贈り物には使えないし送料もかかる。
自宅の普段使い用で現地で購入できるなら、あらパパさんも買うかもしれない。
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