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昆布の傷

あらパパさん

厳しい自然界で育つ昆布には様々な傷が付いています。
それなのに『傷のないもの』なんていう規格があること自体がどうかなと…。
規格に則り昆布検査を長く行なってきたあらパパさんが言うのもなんですけどね。

久々に冒頭から話が脱線してしまいました。

昆布の傷には磯に擦れてできる傷もあれば、ウニなどの食害もあるし、採取するときに捻れて割れたり鎌で傷が付いたりと、海の中でも様々な状況で傷がつきます。
また、乾燥した後にも乾燥割れというものが様々な状況下で現れます。

今回紹介したい傷は食害。
食害で思い当たるのは、ウニ、イトマキヒトデ、磯ツブ、食害ではないけれどウルシグサの類が付着した後など、昆布の表面に様々な穴や傷、模様などができあがります。

今年の宗谷管内のリシリコンブで特に多かったのは磯ツブの食害です。
消費地からの問い合わせもありましたので、その写真とともに紹介したいと思います。
磯つぶの食害は、ウニとは違った特徴があります。
表面だけを食べながら進むので食浪がこの通り。


見た目はなんとも汚らしい。201810241027541b3.jpg 

このような傷は、穴が空いてるわけでもないし範囲や程度も様々なので、昆布製品づくりの説明会では、説明方法も漁業者への理解もなかなか難しい。

あらパパさんも以前からこの食浪が磯ツブであることは分かってはいたのですけど、実際に磯ツブといっても様々な種類があるので、どの磯ツブなのかを断定できていませんでした。
今回、検査の合間を見て漁業者にうかがってみました。

やっぱこいつだったか。
クマノコガイ

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この磯ツブの種類は、海水魚を飼育する際にガラス面についたコケを掃除する巻貝としても重宝されているらしく、なるほどと思った。

実はこの磯ツブ、食っても美味い。
今年の利尻島では、宿泊先の子供達と大量にとってきて塩茹やワイン蒸しで食べた。
なんぼでも喰える。
小さいけど爪楊枝で簡単に剥けるし、グリグリの肝の部分も癖がなく美味しい。

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機会があれば昆布の食害防止に皆さんも食べてみては如何でしょうか。
密漁にはならないらしいので安心してとって食べてください。
間違ってもウニなどの漁業対象魚種には手を出さないように。
ヒルガイはどうなんだべ?ヤバイか…。

あっ、ちなみにさ、昆布にどのような傷があったって、美味しさは変わりませんよ。
美味しさの違いは昆布が旬であるかどうかということが一番大事なんです。
消費地から届いた上の写真は、かなり旬を過ぎた昆布ですけどね。
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Posted byあらパパさん

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