FC2ブログ

ばら集荷

あらパパさん

【ばら集荷】
荒井 孝幸 昆布大使(北海道)

昆布出荷には基本的な方法(昨年10月の記事を参照)の他、最終的に半端になった昆布を漁協が集荷する『ばら集荷』という出荷方法があります(年に一度程度)。
全道的にはそれほど珍しくないばら出荷ですが、月ごとに数度、しかも通年行なう地区は全道広と言えど日高管内のみです。

日高のばら集荷に関しては、現地に係る者(経験者)でなければ、なかなか理解しにくいことであるため様々な誤解も多く存在します。
もしかすると、この記事を書いている本人でさえ勘違いしている部分も多々あるのかもしれません。

ということで、『ばら集荷』に関しては単純明快!?にレポートしたいと思います。
一般の方々には解かりえない内容になると思いますが悪しからず。

日高管内の『ばら集荷』も基本的には半端になった昆布を集荷したことから始まったようですが、長い歴史の中で様々なルールが決められ、現在では通常の集荷方法として定着しています。

ばら集荷するものには、基本的な方法で出荷するものと同様の規格(北海道こんぶ製品規格)で出荷されるものや、長さや選別方法など生産者ごとに違いのある製品が出荷されることもあります。

荷造りについては、10kg以下でPPバンドなどでまとめるだけの簡易結束。

検査については、我々専任格付員の立ち合いが不可能の場合、北海道水産物検査協会の委嘱する各地区の非常勤格付員(生産者の代表や漁協職員)が立ち会い、目視による検査が行われています。
実質、北海道こんぶ製品規格に則り検査を行うのですが、北海道水産物検査協会での扱いは『ばら』=『加工用こんぶ』という位置付けになっています。しかも、加工用3等です(こんぶ製品規格の最終頁を参照)。←全道統一された規格だからといってこりゃないよね^^;
なので検査方法は非常勤格付員に任せることもできるし簡易的にもなってます。

値については、基本的な共同値決めのように、日高管内で生産されるすべての製品は種類や等級別の違いはあるにせよ同価格で取引されてます。ばら集荷で出荷された製品は入札のため、地区別・生産者別・流通状況などで価格には大きな差があります。
とはいうものの、日高昆布は引き合いの強い昆布であるためか、仕立てや等級に関わらず入札業者の競合により高値で取引されているのが現状です。

【基本的な出荷】
選別→結束→検査→出荷→共同値決→荷割業者へ出荷

【ばら集荷】
選別→簡易結束→簡易検査→出荷→入札→落札業者引取り

生産者にとって『ばら集荷』は経費的にも精神的にも楽な部分が多く、価格も変動はあるにせよ高価格で取引。
しかも、価格を見ながら出荷方法を選べる環境もあるので(出荷比率は制限あるが)、日高管内の昆布生産者は恵まれてると思う。

全国区シェアを誇る『日高昆布』だからこそできる体制なのかもしれませんけど………………………。←かなりな個人的思いを含んでます

 


【画像説明】 
左上:倉庫へばら出荷する漁業者
左下:長さや選別が様々な生産者別の出荷(ひだか漁協、日高中央漁協、えりも漁協冬島地区)
中上:個別出荷は屋号・長さや等級・個数・重量を管理
右下:等級別出荷は北海道こんぶ製品規格に則りまとめられる(えりも漁協とひだか・日高中央漁協は年に一度程度)
右上:ばら集荷された昆布(検査協会扱い上は加工用3等)は、落札業者の都合により等級別(結束品)の正規検査が必要の場合は、北海道こんぶ製品規格に則り選別と荷造りと表示事項が必要になります。

……………………………………………………………………
●荒井孝幸 昆布大使
日々、昆布に関わるネタを物色中。
昆布に対する情熱は、誰にも負ける気がしません!
あらちんパパのこんぶログもヨロシクね^^v
http://blogs.yahoo.co.jp/arachin0

【こんぶろぐ】
http://kombu-net.jugem.jp/?day=20140604
 
 
 
Posted byあらパパさん

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply