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前浜調査2017/02/23

あらパパさん

 部下君に常々伝えることの一つに、『百聞は一見に如かず』があります。
 興味の無いことまで覚えろ!とは言いませんが、昆布の検査員としての資質を高めるために必要なコトは、興味がなくとも覚えなくてはなりません。※漁業者に関係するすべての事
 情報としての知識も大事だけれど、それよりも、体験や経験を積まなければ分からないことがたくさんあるし、それまで見えなかったところも見えてくるものです。

 今日、春を告げる魚『鰊』のお刺身を購入し、昨晩初めて食べましたと、部下君より報告があった。
 さらには、稚内産の『ギンナンソウ』も購入したので、今夜は味噌汁で味わってみるという。
 おお~…いいね!いいね~!! その調子で色々と経験しなさい!!

 やる気が見えてくると、あらパパさんは次の段階として、色々と教えたくなってくる。

 潮汐の確認、自分なりの定点観測、海藻の種類と棲み分け、漁業者との会話、製品の状態、仕上げの時間、採取場所の確認、水揚数量、価格、消費などなど…。
 
 今日は稚内市の築港から声問方面を巡回し、毛ガニの水揚げ状況から、新昆布の繁茂状況と生育状態、そしてギンナンソウの採取と状況も調査してきました。


 昆布の『はさがけ』は冬の風物詩。
 厳寒のこの時期、濡れた昆布に手をかけ、出来るだけ乾燥するように、引っ付いた昆布を剥がす作業。腰を曲げながら一生懸命に勤しんでいる老夫婦を見ていると、様々なことが頭を過り、何故だか胸が苦しくなったり、目頭が熱くなったりする。


 かぁさん、寒いのに大変だね。とうさん、あんまり無理すんなよと声をかけてから色々と聞き出す^^;
 今年の昆布の成長はいさそうだね。これだけ寄ってくるってことは、繁茂状態もいいんだべさ。ところでこの天気で乾せるの? 乾燥機使わないと干せないってかい^^
 ギンナンソウは採らないの? 浅い所に生えなくなったから採れなくなったってかい。それは残念だ。採る人も少なくなったんだってね。採る日は自由操業なの? そこでNさんとすれ違ったけど…。 今も何人か採ってる!! どれどれ見てこようかな。

↓映像で見れます↓


 沖合にポツンと二つの黒い点、ドライスーツを着ている漁業者です。完全防備と言えど、この極寒の中での採取は我慢できないほどの寒さ。ちょうど上がってきた漁師の顔と体は寒さでこわばっていたのに申し訳なのだけれど、採ってきたギンナンソウを見せてもらった。
 目測だけれど、10㎏なんて絶対に無い、多分その半分の5㎏くらいの量ではないかと…。それが走りの良い時で、浜値が㌔単価400円~500円程度というのだから…。
 訂正です。後日、浜値が勘違いであった事が解った。
 ㌔単価ではなく100g一袋単価であった事。
 漁業者1人/1日は、100g入り50袋までということで採取されているようです。一袋が400円~500円で出荷しているとのことでした。
 道内各地の銀杏藻採取状況や価格形態を考えると『稚内ブランドの銀杏草』は漁業者にとっても十分な価値があるものと思います。
 稚内ブランドに恥じないような製品作りを願います。
 あまりにも強引な採取と選別でブランドに傷がつくのであれば、あらパパさんが検査しちゃうぞ!稚内ブランドは銀杏草だけではないのですからね!!

 そういったことを、浜で調査した後に、卸売スーパーユアーズへ市場調査。
 昆布や煮干し等の手間や品質を見ながらの価格や価値観をくらべてみたり、漁業者の苦労を知った上でのギンナンソウの店頭価格を見てみたり…。おいおいおいおい…袋詰めとちょっとした選別だけの手間で15倍以上ぉ~。高いとは思わなかったけれど、もう少しでいいから漁業者の取り分が多くなるといいのにな~と思った。

 どうだ!? 知ると知らないとでは全然違うだろ!
 色々と見えないものも見えてくるだろ。
 こうゆうことが大事なんだよ!!
 価格の勘違いはあったけど、後日、ある意味違うものが知れましれて良かったね^^v

 これまでの部下君の知識としては、『寒いこの時期の稚内ではギンナンソウが旬を迎えている』という程度の事だったと思うけれど、今日の浜廻りで、新たな気づきや知ったことがたくさんあったはず。今夜食べるであろうギンナンソウの味噌汁の味は、一生忘れることのない美味しさの記憶になるだろう。

 今日は、たくさんの引出ができたようで、良かったですね^^v

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Posted byあらパパさん

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