ありがとう
貧乏な昆布漁師で生まれ育った父の兄妹弟は男6人女1人。
以前にも紹介しましたが父は三男で現在77歳。
あらパパさんの父は浜中漁業協同組合の職員でしたが、本家の伯父さん(次男)と弟の叔父さん(五男)は昆布漁師を継ぎました。
全同各地の現在の昆布漁家では、二人の息子が継ぐなんて考えられない状況ですが、この頃の環境ではそれほど珍しくもない継承状況だったのではないかと思います。
本家と別家、家も隣、お正月やお盆になると未だに兄妹弟が集まるという仲の良さは、流石荒井家だなぁ~なんて思ったりもして…。
あらパパさんも帰省すると、本家とか別家とかに顔を出したりします。そうすると、やっぱり昆布の話になるんです。今年の漁模様はどうだとか、品質はどうだとかいろいろね。そんな時は一瞬だけ甥っ子ではなく、検査員の顔になったりするのですが、昔々から変わらない『昆布の検査方法や関わり』について、あらパパさんにとっては悩みの種でもあったので、何気に叔父さんに話をしたことがありました。
あらパパさんの仕事って『世の中にとって大して役に立ってないのではないか』、『昆布漁師にとっての役割も希薄化してきたのではないか』、『正直なところ必要なくなってきているのではないか』とかいろいろね。
そしたらさ、叔父さんが一言。
たかゆき、『この世に必要の無い仕事なんてないぞ』、『誰かの役にたたない仕事なんてねぇんだ』、『必要で役にたってるから給料がもらえて生活していけるんだぞ』、ありがたいべや!! って。
その時、何かが吹っ切れました。仕事以外にも『昆布』というものを見つめ直し、色々と関わる切っ掛けにもなったし、『昆布の魅力』を再確認することもできて、様々な場面で仕事にも活かせる知識や経験や人脈、そして何より度胸というものも手に入れることができました。とはいえ、根底には内気なあらパパさんが未だ健在なんですけどね^^;
のぶおじちゃん。
逝く順番は全く違うので、そこだけは見習う気はないけれど、おじちゃんから習った精神とか優しさとか心意気とかは、これからの人生も見習いそして楽しんでいきたいと思う。
ブログにこのようなことを書くべきか書かないべきかとも悩みましたが、誰に何をどう思われても、今の気持ちや様々な想いなんかもひっくるめて記録したいと思いました。
おじちゃん、本当にありがとう。心から感謝してます。そして楽しい想いでもありがとうございました。今、走馬灯のようにいろいろな想い出が浮かんできます。
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