昆布に関する問い合わせ
昆布の品質に関係する問い合わせもそうですが、異物混入に関する問い合わせも少なくはありません。
漁業者が昆布を採取し乾燥させ製品化するまでの間に混入する異物もありますし、出荷後の配送途中で混入する異物もあるでしょう。また、メーカーさんでの商品作りの過程で混入することだってあります。異物というのか!?空気中に漂う目に見えない菌が付着し、環境が整えば爆発的に発生するカビなんかもあります。
先日も、昆布についた白カビの他に、丸い物体がたくさん付着しているのだけれど何か調べてみてくれないか!?とサンプルがあらパパさんのところに届きました。
見た目でカビかな!?とも思ったのですが、あらパパさんは専門外なので、先ずはとある機関にお願いし顕微鏡で拡大写真を撮っていただき判断を仰いでみることにした。
とある機関の方は、拡大写真で判断するに、胞子らしきものがなさそうなのでカビではなく何か別のものではないか!?という。
……そうかなぁ~??
仮にカビであっても、何か別のものであっても、確信のないものに対して判断することはできないとのこと。
そりゃそうだよね。無理なお願いはしませんのでご安心を。
しょうがないので拡大写真と現物のサンプルを観察し、インターネットでいろいろと調べてみることにした。
ウィキペディアに載ってる培養した写真を見ても似てるようだし、説明の部分を読んでも、なるほどなるほど間違いないかもと確信が持てそうだ。
実際にカビであれば増えるのだろうということになり、糖分や塩分を添加した寒天で培地を作り培養してみることにした。
部下君は培養方法を詳しく調べ、あれやこれやと考えているようだけれど、あらパパさんがいつも言う『できることから直ぐ行動』というのを忘れてないか!と喝を入れる。
器具の殺菌方法とか、一定温度を保つ方法とか、そのカビの本格的な実験ではないのだから精密的な部分は必要ない!!
方法は一つではない。先ずはできる事を出来る範囲で試してみるのが大事なんだ!!
あらパパさんは即座にコレクションの昆布を取出し、霧吹きをかけて湿らす。そこへサンプルのカビらしき物体を削り取り湿らせた昆布へそっと乗せた。あとはラップで包み直射日光の当たらない暖かな場所へ保管。
これが直ぐにお金をかけずできる行動。その後、時間をかけてできる事から模索し試してみることが大事なのだと…。
でもでも、やっぱ形から入りたいよね^^
容器もシャーレとか使って、保温庫とかも自作して、何だったら電子顕微鏡とかも欲しいよな^^v
単なる趣味ではなくて、10年後の我々の重要感が今以上に求められるよう、何でもいい!できることはできるだけやって行こうぜ!
追記
シャーレとはいかなかったようだが、部下君は小瓶に5%と10%の砂糖と塩をそれぞれ添加した培地をつくり菌を植え付けた。
所内の直射日光の当たらない環境に保管はしたのだが、発生する可能性は微妙。とりあえず期待を持てる砂糖10%の培地のみを、25度前後はキープしているであろう、あらパパさんの自宅で管理することになった。
追記、翌年1/11
あらパパさんちで管理していた培地になにやら発生。
カビには間違いなのだけれど、何度か開けた時に別のカビでも入ってしまったのか?ワレミア属のカビっぽくないような気もするが…。
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