なまらウマいぞ北海道-こんぶログ

コンブの一生

2009/07/07
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コンブの殆どは2年で一人前になります


こんぶの表面にある『子のう斑』と呼ばれるお母さんのお腹から 『遊走子』 と呼ばれるこんぶの赤ちゃんが生まれます
赤ちゃんは秋から翌年の1月くらいにかけて お母さんのお腹から海中に飛び出します 
大きさはわずか8ミクロン!!
 
飛び出した赤ちゃんは 男の子と女の子に分かれます
男の子が『雄性配偶体』
女の子が『雌性配偶体』となります

女の子は岩に付着し卵を 持ちます
男の子は海中を泳ぎながら精子を作ります

岩に付着した女の子が作り出す卵と 海中を泳ぐ男の子の作り出す精子が受精し『芽胞体』となります

これが春になると大きくなり『造胞体』と 呼ばれる小さなコンブの赤ちゃんとなります

子供のコンブは 春から夏にかけて急激に大きくなります
長さだけは大人のコンブと同じくらい成長しますが 実が薄いわりに 煮ても硬く味も劣るとされ 採取の対象にはなりません(通称:水こんぶ)

夏の終わりごろから 徐々に枯れ始め 根元部分を残し あとは流されてしまします
2年目の子供のコンブは 再び成長を始めますが 昨年の残った根元部分から 初夏までに急激に生長し 初夏から晩秋にかけて実が入り漁師さんが採取するまでになります(通称:成こんぶ)


漁師さんが採り残したコンブは 実が入ると同時に子のう斑が作られ 秋から翌年の1月までに 赤ちゃんを海に放します…
その後 コンブの殆どは 根元から抜けて一生を終えます…!!

こんなサイクルでコンブの一生は繰り返えされていますが…

実は 1年目の水こんぶも子のう班と呼ばれる部分ができあがり 秋から翌年の春までの間に 子供を海中に放します
海中に放す子供の数は こちらの方が多いと言われています!!

さらに 根元が強い 根性コンブは3年目も生長を続けることが稀ですけどあるそうです!!




この他 ネコアシコンブ(根元が猫の足に似ている)という特殊なコンブは
子供を生んで 増やすより 自分のクローン??を作り 増えるコンブもあるんですヨ!!

このこんぶの一生は1年で終わりますが 1本が2本 2本が4本 4本が8本と 1年ごとに倍になってくんです…まるで○○商法みたいですね!!

みなさんよくご存知の とろろこんぶや なっとうこんぶの原料になっているこんぶです!!
画像にある子供達が もう少し成長し 新たな根を張り出したら 親は根元から腐れだし抜けてしまします
抜けたコンブは 漁師さんが拾います(通称:子別こんぶ)←こわかれこんぶ
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