こんぶの目利き方法(中級編)
以前の初級編に続き 今日は中級編の目利き方法を教えます。
店頭の袋詰めで 売られているこんぶの殆どの 表示は商品名であって
こんぶの品名ではありません
たとえば 僕の居住地 北海道日高地方の こんぶの殆どは
日高こんぶと表示されてますが 実際の品名は『みついしこんぶ』です
そのほか 羅臼こんぶは『りしり系えがなおにこんぶ』という品名です
このように 表示名と品名は別物ですので
まがい品も 多く出回っています
また 同じ品名でも 養殖ものを天然ものと偽ったり
類似こんぶを不正表示したりと…
我々 プロの目から見ると 明らかに違いは判るのですが
素人目には なかなか 判断付かないものも 数多くあるようです
信頼のできる お店屋さんからの購入を勧めますが
最低限 判断できる事を 今回教えます
天然と養殖の 偽り 表示方法は
天然こんぶの場合 堂々と『天然』と表示されていますが
養殖こんぶを売る場合 『特選』などの 目を奪うような
表示方法にしていますので お気をつけください
また 産地偽造の場合は なかなか 難しいですが
美味しいこんぶか あまり美味しくないこんぶかの判断として
真っ黒く つやのないものは さけてください
こんぶというものは 黒いものの イメージが強いと思いますが
こんぶは 黒くありません
茶色っぽい黒だったり
緑っぽい黒だったり
黄色っぽい黒だったりします・・・
さらには 白っぽい粉の吹いているものほど 美味しいこんぶです
(白っぽい粉は マンニットという うま味成分です)
真っ黒く つやのないこんぶは 最悪最低のこんぶです
旬である夏時期をすぎ 植物でいうと 花が咲き 種をのこし
あとは枯れるだけとなった 秋も遅くに採取または 拾われた
こんぶだと考えてください
うま味成分は極わずかしか残っていませんよ!!
こうゆう こんぶを 食べた方が 北海道のこんぶって こんなものか!!と
思われることが とても 悲しいです…
北海道で生産されるこんぶは 出汁用 食べ用 加工用と 用途ごとに
こんぶの 種類も違うということを ご理解していただきたいです