質より量の時代は終わりです
春です。山菜採りは今が旬です。
休日の山沿いには、山菜採りで賑わうたくさんの方々が見られます。
みなさん、それぞれに秘密の場所があるのでしょうね。
浜ボウフ、行者ニンニク、タラの芽、ウド。
人気のある山菜は〝我先に〟という気持ちからか、マナーの悪さが目立ちます。
そして、採ることに夢中になり過ぎてか「遭難」「滑落事故」「クマに襲われる」、なんていう知らせも耳に入ってきます。
あらパパさんの親世代には未だ多いのですが、〝山菜採りは食べるより採るのが面白い〟〝他人にあげるため沢山採る〟〝塩漬けして年中食べるために沢山採る〟といったことを、皆さん口を揃えて言われます。あらパパさんもそうだったので分からなくもないですが…。
だけどね
飽食の現代、「必要以上に塩漬けしてまで保存する山菜」って、必要ですか!?
大して「食べもしない山菜を大量に採る」ことって、必要ですか!?
目先の「儲けだけを考えた採り方」って〝未来の子供達〟に、必要ですか!?
そんなことじゃ、いつかなくなっちゃうよ
食べ物だけでなく、何事にも〝質より量〟の時代は終わりました。
自分勝手な考え方とか、上っ面だけの称号とか経歴だけでは、何かを続けていくことも、皆を幸せにすることも難しくなる。
山菜採りでいうなら、美味しく食べられる分だけを楽しむ。みんなが注目する山菜ばかりではなく、違うところにも目を向ける。そうすることで、山菜も枯渇することなく、毎年みんなが楽しみ続けることができるのです。
田舎であれば山奥に入らなくとも道端や公園に「フキノトウ」「イラクサ」「ミツバ」「ツクシ」「ハンゴンソウ」「ヨブスマソウ」「アザミ」「イタドリ」「シャク」「タンポポ」などなど、知名度はあっても認知度の低い山菜って結構あるものです。
山菜が好きなら、「覚えて」「採って」「食べてみる」=仕事なら「考えて」「行動して」「結果を出す」。世の中の仕組みは全て同じ。単純です。
旬の時期や生えてる場所、採り方や処理の仕方、風味や食べ方の違い。
一歩踏み込んでみると、山菜採りも仕事もけっこう面白いもんですね。
あ、そうそう。
食べ方が違っても、美味しさを引き立てる「良質な昆布」は、お忘れなく。