利尻礼文de 漁師道!(りょうしDO?)
利尻礼文deは〝漁師道〟という仕組みがあります。(今から8年くらい前から)
40歳未満の若者を全国から募り、漁業の後継者を育成する制度です。
道のHPを見ると、利尻島(利尻町と利尻富士町の各1名)で2名を募集中(今日まで)。
北海道・離島・海がきれい・美味しい魚介類・食べ放題・大自然・儲かる・女性が美しい・お嫁さんが貰えるなどなど、イメージは良いことばかり膨らむかもしれませんが、それ以上に厳しい仕事であることを理解していただきたい。そして、興味のある方々は応募し研修し島の漁師を目指してもらいたい。
今年のGWに帰省したとき、あらママさんの実家で、義母と後継者について話したことを思い出しました。
義母:宗谷の方ってどうなの?漁業の活気はあるの?
あらパパさん:全道的にみても、そんなに悪くないんじゃないかな~と思う
義母:昆布も高いしウニも高いしホタテも儲かるからかい
あらパパさん:そうじゃなくて、漁家数とか後継者とかは、かなり早い時期から切羽詰った崖っぷち状態なんだと思う。だからこそ気づいたのかもしれないけれど、例えば、漁業者になりたいという若者の受け入れ態勢を整えたりするところとかは、他の地区と比べると、前向きというか色々挑戦してるな~とか思うよ
あらパパさん:厚岸はどう?新たに漁師になりたいっていう若者がいたら、誰でも「できるの」?
義母:…ん、できないかな〜
あらパパさん:厚岸だけじゃなくて、どこでもそうなんだけど、新規で「漁師になりたい」という方々を必要以上に毛嫌いするし、組合員の継承でさえ当たり前の継承(脱サラしてUターンした後継者)でなければ難しいところもあるんだよね
あらパパさん:そうゆう地区でよく聞くのが「この浜を作ったのは(管理してきた)俺たちなんだ」「途中から〝漁師になる〟と言われても困る」なんだよね
義母:・・・・・・・そ、そうだね… あるね〜
地域全体、北海道全体の水揚げ数量は右肩下がり(全ての魚種ではない)なので、北海道の漁業としては困っているのは間違いない。だけど、真面目に頑張ってる漁業者個々を見ると、特別困っていることはないとあらパパさんは思う。だからこそ、獲る人が少しでも増えれば、自分の獲り分が減るとか、競争相手が増えるとか…。そんなアレルギー反応が起きてしまうんだと思う。
こんなことズーッと続けてたら、漁業者がドンドンガンガン減ってきて、漁業関係者や漁協がドッタンバッタン倒産して、数少ない漁業者がホソボソ~と生きていく…。
本州の方では、既にそのような環境になってしまった漁家は珍しくないし淘汰したところだってある。
個人の財布も、北海道の漁業の財布も、限界ギリギリに困らなければ、なかなか立ち上がれない。結局は口先だけで終わっちまう。
組織が大きくなればなるほど仕方ないちゃ~仕方がないし、なるようにしかならない。
だからこそ、あらパパさんは、あがいて、あがいて、毎日を楽しみたい。
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