稚内リシリコンブの採取状況
GW明けから採取されている、稚内リシリコンブの早採り昆布。

宗谷だの猿払だのみで~に漁師も定年制にして、定年したら昆布採るってしねぇ~ば誰も採らね~ど
天候の良い日を個々に判断し自由操業している。
5月8日から、何日くらい出ているのか!?
水揚げ後の、昆布を揃える作業の慌ただしい時でしたが、その辺りを伺ってみました。
父ぉ~さ~ん、今日で何日くらいでたの~
・・・・。
おーい、父さんっ! 聞こえでるが~
今日で何日くらい出たぁ~
・・・・。
ほれ、父さん、検査員さんが何日採ったって聞いてるべさ。
ごめんね~、耳遠くて…
・・・・。お ん ほえ…
あああれだべや、5日が…一週間が…
わがんねぇ~けど、そんだどごだべや
ババと二人だから1パイしか採ってこねぇ~けど
灯台の先までべったりしかさってるど

したげどよ…な
ウニだのナマコだのって金になる方さばっかりいって
昆布なんて手間ばっかりかがるし儲がんねぇ~がら
誰んもやんね~
漁師も昔と違って
金持ぢと貧乏人の差がありすぎだでや…
こごらで今日、何人採ってら
4人が5人ぐれーだべや
若いやづらで採ってるったら1人だど
この時期から、〝おかまわり〟(陸での手伝い人)を頼むと経費もかかる。なので、稚内全体で165の昆布漁家(昨年調べ)のうち、早採りの許可を取って操業しているのは、たったの20戸前後。しかも、そのほとんどは年配者で、家族操業でまかなえる程度の採取量。
伺った漁業者さんも、父さんが1パイだけ採ってきて、それを夫婦で揃えてから干場へ運んで干して精一杯。
腰を大きく曲げて、昆布を採取し、干場(かんば)へ昆布を運ぶ。
無理すると体が動かなくなるほどの痛みもあるそうです。
父さん、無理しないで自分の身体のイイあんばいで仕事してね。
身体壊して病院にかかったら、頑張った分のお金が病院代に消えちゃうからね!!
高齢者の昆布漁と製品づくり、そして製品の出来栄え。いろいろ考えさせられる。
昆布の採取方法とか、選別や製品作りとか、皆が一緒じゃなきゃダメかね!?
細分化、一緒くた、老若男女。出来ることが出来なくなっても、しなければならない環境。
何通りかあったってイイんじゃね~のかな~って思うんだよな~。
種類が増えると、手間と時間と場所と流通などなど、何もかも増えるから面倒だ。
こんな理由をいつまで言ってても何も変わらんよね。
どうにかなんねんだべか。