稚内リシリコンブの干し方
生長の比較的早い浅瀬の昆布ではありますが、早採りなので、やはり、まだまだ若い。
昆布の生長を簡単に説明すると、冬から春まで〝伸び〟て、春から初夏までに〝幅を広げ〟て、初夏から採取時期までに〝身を厚く〟する。身を厚くすると同時に裾から〝枯れて短く〟なる。
場所によってはすでに身入りの良いものもあるようですが、繁茂が過密とう影響もあり、幅は十分に広がってますが、葉元の身入りはまだまだのようです。
そのような品質の早採り昆布は、夏に採る昆布と違い、1枚1枚丁寧に干場(かんば)に広げて干す、という作業を行う方はほとんどいないようです。
水揚げされた昆布は、何本も根が絡み合い、株の状態になって採取されています。
株の多いものは数本に分け、少ないもは合わせながら、根を紐でまとめてました。
手間に余裕のある漁家では、少しでも品質の良いものを地干(干場に並べるて干す)しているところもありました。
ハサガケした昆布も地干した昆布も、天候が悪かったり、干す作業が遅れたりすると、乾かないことは多々あります。そのような乾かない昆布は、乾燥機に入れて乾かすのですが、当然、燃料費がかかってしまいます。
手間と時間と労力と仕上がり。
手間をできるだけかけず作りたいのか、手間をかけて良いものを作りたいのか。
手間と時間と労力をかけて、質を落とす製品を作ってるようにも…。
あらパパさんの目から見るとそう感じて仕方がない。
要指導かな。