平成29年度リシリコンブ製品説明会
今年度のリシリコンブ製品説明会もそろそろ折り返し地点です。
今年度の天然昆布は繁茂状況が悪いこともあり、漁業者の力の入りが例年より落ちている感もあり、出席率も悪いし質問事項なども少なく活気がない。
昆布製品説明会。
地域によっては、見方統一会といったり、査定会といったり、浜説明会や浜指導会といったり様々ではありますが、要は漁業者が昆布を製品化するにあたり、選別するときの規格や注意事項などを、あらパパさん達(昆布を検査する人)が浜の各地区を廻り、参集された漁業者へ説明するという仕事になります。
地域によってこれも様々ですが、その時使う資料の作成や、漁業者へ説明する昆布サンプルなどの作成準備に関しても違いがあります。
あらパパさんの地域では、昆布サンプルは参集する漁業者が「気になった昆布」を持ち寄り行うのですが、今年のような状況では持参する方々もおりません。なのであっさりとした説明会になってしまいます。
これでは何のために集まってもらったのかも分からないほど、とてもつまらない説明会になってしまうのです。
あらパパさん達、昆布を検査する人たちは、昆布を検査して〝何ぼ〟とよくいいますが、忘れてはならないし勘違いしてはならない事は、検査をさせていただくための前段の仕事がとても大事であることです。
言ってみるならば、出荷された昆布製品を不合格できるようになったら一人前ではなく、出荷される製品を合格させるための〝指導〟が熟せて、初めて〝一人前〟なのです。
漁業者には様々な方々がおります。今の時代であっても道徳のかけらもない方もいらっしゃいます。そして、一人ひとりに理解を求めることの難しさもあり、未だに不合格やクレーム品は絶えません。
あらパパさんの管轄地域では、製品説明会への出席率が1割以下の地域もありますし、仕事の忙しさも理由の一つにありますが、今年は1人も来られない地域もあったようです。
注意してほしいことや、守ってもらいたいことを伝えるたの〝製品指導会〟ですが、漁業者が集まっていただかなければ伝えたいことも伝えられない。
集まっていただけない理由には様々なことがあると思います。
それは決して漁業者の責任ではなく、やはり指導者である、あらパパさん達の力不足なのだと痛感しているところです。
漁家が100戸以上ある地区で、参集された漁業者は6名
今年度から一人前になった部下君。今現在で15か所ほどの地区で製品指導会を行ってきました。そのうち6か所では、全くの一人で行うという環境。緊張したことでしょう。
あらパパさんはいつも、〝説明会用の資料を単に読むだけ〟とか、決められた〝重点事項だけを話す〟だけでは、テープレコーダーで十分。漁業者へは〝何も伝わらないし記憶にも残らない〟と部下君へは伝えます。
今は未だ、上手く伝えられないことも多々あるかと思うけど、たった一つの項目でも良いから、確実に伝えたいことを伝え覚えてもらう。それが出来なければ、参集いただいたことはもちろん、説明した意味すらない事になる。緊張しただけ損だ。
どのような仕事でも、初めから先生はいない。けれど、何年、何十年たっても変わらない説明方法や話し方では何も進歩はない。漁業者の集まりの悪い今のこの結果をみればわかるだろう。こうならないように、これからの指導や検査、そして全ての仕事を通して様々なことを考えてください。そして、しっかりと自分色を出せるように頑張ってください。あらパパさんもさらに自分色を研き上げるための努力は怠るつもりはありません。お互い頑張るべな。
日々緊張しながら行ってきた昆布製品説明会は、来週行われる利尻島の各地区で終わりです。
とはいえ、利尻は地区が多いので回数的にはこれまでと同じくらいを廻らなければならないぞ‼しかも、あらパパさんの補足も助けもない全くの一人で。