自信喪失
今年の昆布製品説明会では、昨年の昆布製品に発生した大問題を、該当地区のみならず全ての地区(あらパパさんの管轄内)の生産者に、あってはならない現実を報告させていただきました。生産者の皆様は同業者の行なった行為に大変驚かれてました。
そして、今年の昆布検査が終盤に差し掛かった今日この頃、その該当地区の生産者から…。
な・な・なんと!!
昆布の検査申請が上がってきました
しかも、昨年の大問題を余所にこの生産者は
またもや大問題の製品を作りやがった
あらパパさんより30年以上も長く生きてる方とは思えない
最悪な生産者です
このような生産者がいる限り、宗谷管内のリシリコンブだけでなく、北海道の昆布全体の評価や信用が無くなってしまう可能性もあるし、あらパパさんの検査員としての価値まで問われる事態もあります。
漁業者の生活権とか様々な事はあるかもしれないけれど、この問題はそうゆうレベルではないように思う。先ずは一人でも多くの生産者に聞いてもらいたいので、説明会には出来る限り参加していただけるような何かを漁協としても考えてほしい。
それにしてもな!やり方がまた巧妙なんだよ!!
ここまで上達するには何年、何十年もの経験が必要だったことでしょう。今回は見つけられたから良いようなものだけど…。
数年前まではどうだったんだろう?見つけられなかったらどうなったんだろう?そう考えるとザワっとします。
今もなお、昆布の製品化は漁業者個々による一貫作業です。
漁業者は老若男女様々ですし、家庭環境や家族構成も様々です。
新しい倉庫から古い倉庫もあります。
清潔な倉庫もあるけれど不衛生な倉庫も現実的にないとは言えません。
製造中の飲食や喫煙もないとは言えません。
そんな様々な環境と生産者の作るものですから出来上がる製品は様々です。
同じ等級でもピンからキリまであります。
規格内であっても丁寧に扱う生産者と粗悪に扱う生産者とでは見た目もピンキリ。
そんな昆布製品だからこそ、『昆布の検査という仕事』が未だに必要であり価値のあるものなのだと思う。
だからこそ、あらパパさんたち検査員は、規格のみならず昆布に関わる様々な事を勉強し、昆布の品質を見極める眼だけでなく、昆布に関わる流通や地域性の趣旨、指導方法や製品化の勧めなど、全てにおいて〝プロフェッショナル〟でなければ、これからの時代とこの仕事の価値にはついていけないと思う。
『仕事に価値』があってもそれに関わる『人の価値』がそれに追いつかなければ、必要とされる組織にはならないし、求められなくなってしまう。
そういった事にも氣づかず、目もむけず、いつまでも人任せに腕汲んで胡坐をかいてるようではいけないという事だ!!
そして、何年何十年と、決められた仕事だけをして当たり前の顔をしているようではいけないという事だ!!
今何を求められているのか、どうしたらそれに答えられるのか、価値ある仕事と価値ある人になれば、誰もほったらかしにはしない。それはどんな職業にもいえること。世の中を見渡せばそれが間違いでないことは誰でもわかる。
もし、ほったらかしにされるとしたら、ほったらかしにされる原因が間違いなくある。
原因を見つけられる素直で柔軟な頭と、それを改善改革しようとできる余裕のある心が必要なんだと、ここ近年、あらパパさんは強く感じてる。
もっと早くから氣づいていたら…と後悔もしているが、後悔先に立たず…。
他人の成すことに四の五の言う前に、先ずは自分から。
今からでも出来る事、後悔しないよう毎日を充実に…明日からも頑張るぞーー。
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