北海道コンブ生産20年で半減
北海道コンブ生産20年で半減 資源あるのに人手不足 フジッコは値上げへ
昨日のヤフーニュースにも出てましたね。
(昆布業界では大反響です。上っ面な記事にではなく、記事に対しての本質的で正直なコメントに…です)
あらパパさんが昆布の検査員になったのは平成4年。今年で25年以上経ちましたが、当時から比べると間違いなく半減してます。いやいや半減以下だ。
記事に載ってる内容は、漁業者の高齢化に加え、作業に携わるアルバイトの確保がしづらくなっていることが、北海道内でのコンブの生産量が低迷している理由。資源は潤沢にあるのに、人手不足により十分に採ることができないからだという。
んーーーーーーー
大きくは間違いないかもしれない。
けれど、人手不足というより、もっと別なところに採らない?原因があるのだと、あらパパさんは思います。
漁業者の皆様へお聞きします。
20年前から比べて、昆布の水揚げは半減になってますか?
全道的には半減になっていても、採ってる漁業者個々では…。
おーーーーっと、別な方向へ論点がズレそうだ!
路線修正
改めまして、漁業者の皆様へお聞きします。
アルバイトの人手が十分に確保できたと仮定してみてください。
その状況下で様々ことを、よーーーーくお考え下さい。
天候や環境で増減するコンブですが、採れる昆布は増えますか?
高齢化も解消されるほど後継者は育っていけますか?
アルバイトの人手が十分に確保できたからって、採らなくなった人が採るようになったり、採ってる方が手加減なしに?採れるようになりますか?
あらパパさんは、そうはならないと思う
昆布生産者だって、今の時代に生きる方々です。
今の時代に生きてる誰もがそうであるように、面倒で辛くて嫌なことより、少しでも楽でお金になる方を選ぶのですから。
昔々のそのまた昔の昆布生産者(昆布を採るしかなかった時代)と同じ感覚で物事考えても、何も進まないし解決だって…しない。
もっともっと、若い方々や女性の方々の〝心の声〟を感じられるようにしないばダメだ。
よくさ、青年部や女性部の意見交換会での話を聞くんだけど、どれもこれも核心的で正直な訴えではないように思うのさ。あのような場では、建て前な事を発言するしかないですもんね。仕方のない現実です。
あと10年も経てば、昆布に関わる方々はさらに少なくなっているのでしょうね。
当たり前ですが、昆布の生産量は今の半分、昆布生産者も今の半分、昆布に関係する方々は半分以下になってる…はずです。
『大変だ』『たいへんだ』『タイヘンダ』と言ってる方々の殆どは淘汰されます。
何とかせねばと少しでも良き方向へ行動を起こした方々だけが、10年後も昆布に生かされているのだと思います。
何事にも、何処の場面でも、これまでの変われない体制や環境では、生産者も数量も増える要素はない。
採るだけ採って、生で出荷できたら最高だよね
干すだけ干してバラで出荷できたら最高だよね
出荷後は数日のうちに清算できたら最高だよね
だけどね、一番の根源的理由である〝昆布の消費〟が増えなければ、生産量を増やすことも、後継者を育成することへもつながらないのです。
つながるわけがない
生産量が半減になった今、消費者の方々から昆布が無くて『大変だ』『たいへんだ』『タイヘンダ』と言われる方々と出会ったことがありますか?
あらパパさんは残念ながら?お会いしたことはないです。
今の生産量で十分、間に合っているという証拠でしょうね。
ってことは、生産量がなければ困るだの大変だのという方々は、昆布という食べ物が必要か必要でないかではなく、昆布の数量が少なくなることで単に生きにくく(生活できなくなる)なってしまったがための叫びなんだということ。
だったら、四の五の叫ぶ前に、昆布を毎日一口食べるようにしないば。
昆布の味とか風味とか食感とか、昆布の種類とか品質の違いがどうだとか。
昆布を採るヒトも、昆布を検査するヒトも、昆布を集荷するヒトも、昆布を流通させるヒトも、昆布を売るヒトも、『昆布の美味しさを本質的に知っている一番の消費者』でなければいけないと思うわけさ。
餅は餅屋っていうけれど、昔ながらの餅屋なんて、とっくに淘汰されてるぜ。
それでも四の五の言いたい方は、先ずその記事へのコメントをじっくり読んで、受け止め受け入れられるよう努力してみては如何でしょうか。
500以上のコメントを全て読めとは言いませんが、せめて共感順の高いものをじっくり読んでみましょう。
立場や環境が違うとその意見も様々ですが、上っ面で建て前な意見ではなく、こういった場でこそなんでしょうね。本質的な意見を聞けるのは…。
漁業者の本音も、昆布を食材として欲しがっている消費者と末端の業者さんの本音も伺えますよ。