乾燥した昆布製品の賞味期限と消費期限
世の中でいう賞味期限とか消費期限。
【賞味期限】
・開封せず表示された方法で保存した場合に、美味しく食べられる期限を示す。
・期限を過ぎたからといって食べられないということではない。
【消費期限】
・開封せず表示された方法で保存した場合に、食べても安全な期限を示す。
・期限を過ぎたら食べない方がよい。
どっちがどっちでも、あらパパさんにとっては関係ねぇ。
あらパパさんは、売ってる食材が食べられるものか?食べられないものか?は記入してある数字を見て判断するのではなく、素材そのものの状態をみて判断しているからです。
話は昆布へ変わります。
年度初めともなると、クレームや問合せで一部返品されてきた昆布のサンプルが、事務所内のあちらこちらを掃除するたびに出てくることがあります。
今回、冷蔵庫の隙間から発掘したサンプルは、どのような事柄で保管されていたサンプルなのかは、あらパパさんの行なった仕事ではないので分からないが、確実に言えるのは、一面に析出したうま味成分であるマンニットの他に、怪しく花咲く白い物(カビ)もあちらこちらに生えているモノだった。しかも、湿気ったり乾燥したりを何度も繰り返したであろう、色は赤茶けてしまい見た目も悪い。そして、臭いはかなり酸っぱいです。
この昆布の賞味期限!?消費期限!?
一体どんなもんでしょうか!?
あらパパさんの中では、今の段階ではぎりぎりセーフで大丈夫だと判断しました。
乾物なんていうものは、乾燥さえしっかり管理して置けば何年でも保存が可能です。がしかし、カビが生えたりすることから逃れることは、年に1度の日入れなど、それなりの手入れも必要です。
カビがもし生えたら…。
開きタラや干し氷下魚などの乾物は、カビが生えたら束子を使い塩水や真水で手早く洗浄し、天日と風に当てて乾燥させると大丈夫。
昆布も少しばかりのカビであれば、上記作業と同じく行えば大丈夫だと聞いてましたし、一般の方にもそのように指導したことがありました。
あらパパさん、昆布にカビを生やすような情けない管理はしませんので、そのような指導をした経験があっても、カビが生えた昆布にそのような作業を行い食べた経験はありませんでした。
経験もないことを指導するなんて、これこそ情けない!!
口先だけの説明や上っ面だけの指導なんて説得力がない!!
よっしゃ! それなら、今回発掘した昆布を無駄にすることなく、カビ洗い作業を行い食べてみよう。そうすれば、カビの風味がどのように変化するのか、味は美味しいのか不味いのか、それ以前に実際食べても大丈夫なものなのかどうか等、あらパパさんの経験として身につく。
善は急げ、思い立ったが吉日、早速に行動だ!!
葉元の部分を数十センチ、試験的に真水で洗浄。
時間にして30秒くらい、束子を使いゴシゴシと両面を。
そして、事務所の窓際で乾燥。
30分も置いておくと濡れた表面はパリパリに乾く。
キレイになったおかげで見えてきたもの…伸しを良くするために挟み込んだ網の後がくっきりと^^;
早速、部下君と共に官能検査をする。
見た目は、『洗ったな』というのが分かるほど綺麗な仕上がり。
香りや風味は、程よい酸味と香ばしさがとても良く、カビの匂いは皆無に等しい。
味も全く大丈夫。とても美味しいリシリコンブだ。
この分だとダシをとっても問題なく使用可能なはず。
乾製品は、昆布以外にも様々なものがあります。
カビを上手く使い製品化する乾製品もありますが、そうではないものにカビが少しくらい生えたからと言って捨ててしまうというのは、もったいないというか日本の食文化を知らなすぎです。
このような作業をし、保存食として食べて来たことは、昔の漁村では当たり前のことでした。
飽食の時代だからこそ、カビの生えたものまでわざわざ食べる必要性がないと言えばそれまでだけれど、あらパパさんは、飽食の時代だからこそ、食べ物の良し悪しを企業の記す数字でしか判断できない食生活のほうが…。
まぁ~ そんなこと
今の時代 ど~でもいいことでしたね^^; めんご!
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