外観検査に重きを置いた等級
あらパパさんの仕事は昆布の検査。
昆布の検査はタイトルにあるとおり…。
〝外観検査に重きを置いてます〟
昆布は食材ではあるのですが、昔々のそのまた昔から美味しさの良し悪しではなく、長さとか幅とか重さとか色目などの外観を重視してきました。乾燥とかもね。
〝昨日も昆布についての問い合わせがありました〟
いつも購入させていただいているお店ではない別のお店から●●昆布を購入しました。
袋には生産者名も書かれていたので安心して製品を購入したわけなのですが、実際に使ってみると、いつも使っている同じ種類の●●昆布とは全く違いました。
〝ダシが出ない〟
どうしてですか?
美味しい昆布を食べると、日本の食文化を担ってきた昆布の魅力を後世に伝えていきたいという意識も高まるのですが、見た目には問題はなさそうでありながら全く美味しさの違う昆布を手にすると、一口に『昆布は美味くて魅力のある食材ですよ』などとは簡単には言えなくなってしまいます。美味しい昆布を手に入れられる環境や、それを見極められる店員さんの居られるお店でなければ、購入することも他人に勧めることも難しい、という。
そりゃそうだわな
外観検査に重きを置いた等級検査をしている、あらパパさんもそう思うよ。
だってさ、下の写真にある3本の昆布を見てみて。
これは全てリシリコンブなんだけど、左が離島産のオーガニック昆布(9g)、真ん中は離島産の天然昆布(14g)、右は地方産の天然昆布(9g)。
全て葉元部分から20センチの部分になるのですが、それぞれに身の厚さや色の濃さ、そして一番重要なのは採取された時期と製造方法の違いがあります。
あらパパさんと部下君のテイストでは、一番うま味が濃かった昆布が左のオーガニック昆布、一番うま味が少なかったのが右の天然昆布でした。
数字で表すならば、一番うま味が濃かった昆布を5として、一番うま味が少なかった昆布を1とした場合、真ん中の身の厚い離島産の天然昆布は、限りなく1に近い2でした。
このような結果になることは、あらパパさんの中では想定内であって、だからこのような昆布を選んでみたのです。
何故って
それはさ、一般的に言われている先入観から始まった固定観念や偏見では、養殖昆布は天然昆布に比べると劣るとか、ブランドのある産地やランクの良い浜の昆布は美味しいと言われてるでしょ。
それはね、全く間違いです
あらパパさんは全否定します
確かに、天然昆布は素晴らしいですが、旬の時期を過ぎた昆布は旬の時期に水揚げしたオーガニック昆布には敵わない。繁茂状況や天候に左右される天然昆布、年中操業している拾い昆布も天然昆布。そこに製造方法も色々とあるわけさ。
注)天然よりオーガニック昆布の方がうま味が濃いということではなく、あくまでも昆布の美味しさは、旬の時期であるかどうか、また製造方法によっても左右されるということ。
昆布だけに限らず、食材というものは全てそこが重要であると、あらパパさんは強く訴えたい。
だからさ
何処かが誰かがどうこうではなく、先ずは自ら何かを考え始めなきゃな~と。
あらぱぱさんは、米の専任検査員のようになる前に何とかしないとダメだべなと思ったのさ。
今日のニュースを見て、あらパパさんは腹を抱えて思いっきり笑ってしまった。自身の近い将来が垣間見えたようで…。
農業=漁業、米=昆布に置き換えて読んでみると…他人事ではないっしょ。
思わず笑ってしまったけれど。
笑いごとじゃね~べ
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