北の大自然の生と死

今日は春分の日。
春ですね
北海道の〝てっぺん稚内〟
今日は快晴で利尻礼文もクッキリと望めます。
したけど、風は強いし海は波立ってるし超寒い。
いつもこの時期は西海岸の浜をビーチコーミングしながら昆布の状況をみたりするのだけど、今季の冬は積雪量が多く、スノーシューでもなければ浜に降りることができない。
それでもね、雪原と大海原と離島の写真を撮らねばとクソ寒い中ですが楽しんできました。
そしたらさ、海岸の方からキタキツネが何かくわえてこちらの方にやってきたんだよ。
すかさず望遠カメラに切り替えて夢中で撮影しました。
シャッターチャンスを逃さんと焦るは手はかじかんでるは…。
なんとかレンズも交換できてキタキツネにカメラを向けると…。
利尻島をバックに撮るチャンスを逃してしまった
氣をとりなおし、何をくわえているかをズームアップし確認してみた。
へその緒がつながった状態の海獣(クジラかイルカ)の胎児だ。
おそらく、母海獣が海岸に打ち上げられているのではないかと思う。
北の大自然の生と死
豊かさと厳しさを間近で感じることができました。
現代の生活の中では、なかなか氣づくことは難しいかもしれませんが、あらパパさんたち人間も、様々な命を頂くことで、今の豊かさがあります。
命を頂くということは〝死〟のみを意味するのではなく、〝生きるための時間〟も意味します。〝自分だけ良ければそれで良い〟〝今さえ良ければそれで良い〟ではなく、様々な環境から頂く命に感謝し、その頂いた命を少しでもつなげていけるような生き方をしたい。
さしずめ、あらパパさんがつなげてこれた豊かさは、昆布を生産する多くの漁業者の命を頂いてこれたからこそなのだと思う。
廃屋の昆布倉庫前の陽だまりで、生命をつなげるキタキツネ。
生き抜くための警戒や防御を怠らないキタキツネ。
風下の雪山の陰から撮影していたにもかかわらず、鋭い眼光をあらパパさんに向ける。
命を頂くことの豊かさを感じるキタキツネ。
お腹いっぱいになると、全てを食べつくさずまた何処かへ向かうキタキツネ。
今日はキタキツネから様々なことを学び、そして様々なことを氣づかせてもらった。
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