遺伝子が求める昆布のうま味
あらパパさんのルーツは東北だとばかり思っていたけど、実は関西とのハイブリッドだったことがわかった。
昆布のWSで行う利きダシ体験。
普段から昆布を使っている方も使っていない方も、利きダシ体験を行うことで自分好みの昆布ダシ(種類)を知ることができます。
・普段は利尻昆布を使っているのですが、羅臼昆布ダシが何故かしっくりきた、とか。
・普段は昆布ダシを使うことは無いのだけれど、マコンブのダシを味わった瞬間、『あ~美味しい~、そして懐かしい~』という感覚があった、とか。
・利尻昆布のダシを初めて味わってみてビックリ。本物の昆布のダシを味わったようです、とか。
人それぞれに感じ方や好みが違ってくる
それって、みなさまの持ってる〝遺伝子の記憶がそう感じさせてる〟のですよ。
あらパパさんはそんなことを昆布WSで伝えたりします。
現代の日本人は、日本の食文化を担ってきた〝天然のダシ〟というものをあまり使わなくなってきました。だけどさ、1000年以上も珍重されてきた北海道の昆布ですから、使わなくなった現代人であっても、先祖代々は使ってきたわけです。
そう考えると、確実に遺伝子の記憶には刻まれてるってことですよ。
北海道の浜中町で生まれ育って、昆布の検査員になってから根室や浦河、そして稚内と移り住んだあらパパさんであっても、昆布を珍重してきた日本人の遺伝子レベルからすれば、北海道での歴史なんて、たかが知れてる。
10のうち1もあるべか
そんなことを考えていたら、自分の祖父母ってどこの出身なのか、またはその祖父母の親はどこからやってきたのかを正確に知りたくなった。
先日の帰省の際、それを両親に聞いた。
父方の祖父母はどちらも東北らしい。爺ちゃんの両親は山形県出身なんだそうだ。
母方の祖父母、お祖母ちゃんは北海道の北見紋別(上渚滑)出身なのは知っていた。けれどその親がどこの出身なのかは、母に聞いても分からない。
お祖父ちゃんは滋賀県出身。滋賀で生まれ育って、両親とともに北海道へ移住したらしい。
これを聞いた瞬間、なるほどそうか。
あらパパさんの遺伝子に刻まれている様々な感覚や想いって、滋賀県にルーツがあるのかもしれない。そう強く感じました。
あまり他人には言わないことだけど、あらパパさんは漁業の町、浜中町霧多布で生まれ育ったわりに、海より湖や川が大好きで、木々が生い茂げ、木漏れ日のあるところに癒しを感じます。
今や大好物にもなった鮎や鮒寿しは、初めて食べたときは美味しさと懐かしさを感じた。それに、海で育った者にとって多くの方が苦手とする、コイやウナギなどの川臭い魚も妙に大好きなんです。話は飛ぶけど、山形の〝だし〟も大好き。
そして、これが一番感じたことなんだけど、普段から頭の中を駆け巡る様々な考えや創造や想像、妄想なんかも含めて、こりゃもしかして〝近江商人〟の血を引き継いでやしないかと、調子こいてしまってます。
売り手によし
買い手によし
世間によし
今、この〝三方よし〟という考え方で、昆布のことを何とかせねばと、いろいろ企んでる。
とはいえ、調べごとや試作なんかを出来る範囲でやる。まだまだ地道な作業だけどね。
あらパパさんも自分自身で笑ってしまうほど、こんなところが母方のお祖父ちゃんの生き方や好みや考え方なんかが似てる、って感じたのさ。
覚醒遺伝
勘違いでも何でもいい、人生楽しくしないばね。