昆布屋さん専用のお問い合わせ窓口を開設
昆布製品のクレームは多かれ少なかれ毎年あります。
あらパパさんの担当している宗谷管内のリシリコンブも例外ではありません。
クレームの内容のその殆どは、異物の混入についてです。
昆布が〝白い〟とか〝細い〟とか〝狭い〟とか〝薄い〟とか〝短い〟とか〝黄色い〟とか、そういった〝規格に関するクレームは全くといってよい程〟ございません。
それは、漁業者個々が完璧な選別をしているからでもなく、あらパパさん達が厳正な検査を行っているからでもありません。
購入された昆布製品を加工する昆布屋さんは、昆布に関する問い合わせやクレームなどを、入手された流通を辿り生産者まで伝えられることが…。
〝できない〟
何故って⁉
そりゃあれだべさ。
取引上いろいろあるんだべさね。
昆布だけじゃなく何でもそうでしょ。
〝流通のあるある〟
人氣のある商材ほど、希少な商材ほど、流通のあるある話があるでしょう。
人氣のある昆布の色々なお話も、あらパパさんの耳には聞こえてきます。
人氣のある昆布を入手するためには、バカ高く落札された昆布を回されても、粗悪品の製品を手にしたとしても、取引相手の顔色をうかがいながら限界ギリギリまで我慢するか、取引を諦めるか、北海道の現地まで足を運び、損した分を取り返すかのように生産者から安く買い付けるか…。
そういった昆布屋さんとか、昆布関係者から、たま~にですけど個人的に連絡が入ります。
弁償とか代替とか、そういったことを望んでいるわけではないけれど、あらパパさんが昆布製品を抽出検査しているのだから話だけは聞いてくれと…。
やれ、どうだの、こうだのと色々ね
利尻だけでなく、前任地の日高や羅臼の問い合わせも入ってきます。何故か道南も…。
その度に、あらパパさんは〝漁協の方へ、それとなくお伝えしましょうか〟と、とりあえずは尋ねる。すると『社名や団体名や名前が知られると後々困る』ので、あらパパさんが漁業者へ指導する時、できるのであれば『漁業者本人に対して強化指導や検査』をしてもらいたい、というようなお願いをされます。
あらパパさんの仕事は、漁業者に対し昆布の製品指導と検査を行っているのだけれど、漁業者個々の製品レベルは、良い昆布を作る生産者が多くなってきた分、昔から比べると大きな差があることは現実にあります。
意識の高い生産者は、製品の作りも仕立ても選別も最高に良いものを作っています。
反面、昔ながらの意識を持った方々の中には、規格ギリギリの製品を作る方や粗悪品を隠す〝あんこ(悪いものを隠す)〟という作り方をする方も、残念ですが未だにいらしゃいます。
そういった双方の昆布を購入されると、規格ギリギリの昆布製品は合格するものであっても、クレームの対象になったりするんです。
だけどね、あらパパさんとしては規格ギリギリでも規格内であれば合格しなければならないし、1等を2等、2等を3等と、ワンランク下げた良すぎる昆布製品であっても、問題なく合格するわけさ。
SサイズにLサイズが入るとクレーム対象になるミカンやリンゴですが、昆布の場合は違う。大きいものを小さいもの、厚いものを薄いもの、長いものを短いものへ入れることはOKな規格なわけ。
だから、生産者ごとに製品の差がでても仕方ないちゃ~仕方がない。
〝規格に問題があるのでは〟
そう指摘される方もいらっしゃいますが…。
そもそも、消費地からの昆布製品に関する問い合わせやクレームの殆どが、生産者まで伝えられない現実の方が問題であって、それを何とかしなければならいと、あらパパさんは思うわけです。
要するに、流通のあるあるで、問い合わせやクレームが生産者へ届かない現実とか、異物混入撲滅のポスターを配る(実際、配られているのか)だけのアピールとか、異物を入れないでくださいね~と毎年同じことを『〇〇の一つ覚え』のように指導したところで…。
漁業者にとっては他人事なんだよ
自身の作った昆布製品が返品されたわけでもないし、名指しで問い合わせがあったわけでも、始末書を書かされたわけでもないのだから『俺のことじゃない』『他の生産者のことなんだべ』『他の地域のことなんだべ』と思ってしまうのは当然のこと。反対の立場ならあらパパさんだって、そう思うはずだ。
説明会を全て終える度に毎年思うのだけれど、今年のあらパパさんは久々に…。
迷った
フェイスブックの機能を使って、生産者だけのグループページと消費者だけのグループページを作ったように、昆布屋さんだけのグループページも作ろうかどうかを…。
正直、昆布屋さんとか昆布関係者専用の問い合わせ窓口を作ったら、どれだけ面倒くさい問い合わせがくるのかと、さすがのあらパパさんも躊躇してしまう。
尊敬する植松努さんのブログに書かれていた『躊躇の向こうに、奇跡がある』という言葉に後押しはされていたのだけれど…。
あらパパさんの得意技『えーーいやってしまえ』が今回は発動するまでに時間がかかった。
だけどな~、そういった問い合わせを包み隠さず浜へお知らせすることは、確実に何かしらの進歩はあるんだけどな~。今年度から強化指導と検査を行わなければならなくなった、とある地域のように。
あらパパさんの仕事の最も重要な部分は『検査の前の指導』であって、『検査で不合格させる』ことではない。
逆に不合格が多くでたり、問い合わせやクレームが多く聞かされるということは、指導者にとって恥じるべき結果なわけ。
恥ずかしい~
そして、製品の弁償とか代替品とかの保証っていうのは、あくまでも製品を作った生産者が行うのであって、抽出検査を行ったあらパパさんの製品に対する保障というものは『精度の高い指導とサービスを確り行うこと』であると思うのさ。
よっしゃ~、わかった
何もやらずに後悔するくらいなら
やっぱ行動した方がイイ
単なるクレーマー的な方々の要望など、生産者の生産向上につながらないような話はブッ飛ばす(無視)ことにして、生産地のより良い生産と今後の生産増につながるための援助として考えて頂ける方の内容だけを受け付けることにする。
問い合わせやクレームこそ宝の山だ
閉ざすのではなく、耳を傾けたい
あらパパさんは、義務よりも感情で動くほうが何倍もの機動力が出る。
だから、今回の件も基本、私的で全て個人対応します。
また、お会いしたことのない昆布屋さんや昆布関係者とのやり取りになることと、イタズラ防止も考え、ある程度の情報を確認できるフェイスブックを基本にします。
とはいえ、FBのグループページを作っても、社名や団体名や名前などがメンバー全体に分かってしまえば、そもそも問い合わせすることもできないだろうし。
なので、FBのメッセンジャー機能を使用し対応することにします。
※仕事の関係で実際にお会いし名刺交換された方は、これまで通り職場のメールやお電話でご対応します。
お問合せ窓口へのアクセス方法
ご希望の昆布関係者は必ず、あらパパさんのFBへ友達申請をしてください。
当然ですがFBユーザーでなければいけません。
次に、所在地と社名と名前を、あらパパさん宛にメッセージしてください。
メッセージのない方へは、基本的に友達申請があっても承認しないようにしていますので、必ずメッセージをお願いします。
友達申請とメッセージ、そして承認が済みましたら、FBのメッセンジャーを使用し『昆布製品に関する問い合わせ窓口』としてお繋がりさせていただきます。
通信環境等々ございますが、休日も含めて遅くとも24時間以内には何らかの返信をさせて頂きます。
生産者個々へ届けることのできなかった、昆布屋さんや関係者の方々からの、建前ではない本音のご意見やご要望、お問い合わせやクレームなどなど、産地、漁協、生産者別単位でお知らせいただけましたら、今後の指導等に幅広く活用させていただきます。
昆布の生産、昆布の消費。
できることから少しずつになりますが、色々と挑戦したいと思っていますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申しあげます。
一般消費者の方の昆布に関する問い合わせはこちらのグループページから受け付けております。
宗谷管内でリシリコンブを生産している漁業者は、こちらのグループページから製品作りに関するお問い合わせを受け付けております。
注)弁償や商品の代替品、または漁協や生産者との仲介は致しません。
こんぶログのスローガン
昆布は柔らかく保管しよう
乾燥した硬い昆布を柔らかく処理しましょう。
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