後採り(ゴドリ)のダシ
11月も中旬を過ぎると朝は暗いし外は寒い。
雪がちらつく時期の昆布検査は、寒すぎて手はかじかむし足は冷たすぎて痛いし身体は硬直するので腰を痛めやすい。今日も軽く腰を痛めちまった。
そんな寒々とした昆布検査でしたけど、お昼に頂いた熱々の鍋焼うどんが硬直した身体のコリを解してくれた。
お出汁のきいた汁物は幸せだね〜
これからの時期は鍋物に限る。
寒い年ほどダシ昆布も売れるらしいけど、昆布を使ってくれる一般のご家庭が増えてくれなきゃ、なかなか需要も伸びないっす。
質の劣る後採り昆布でさえリシリコンブとなると、一般の流通では高価に取引されてしまうんだから…。
ご家庭で使ってもらうには高すぎるんだよな〜
そう思うのはあらパパさんだけ?
販路を独占しすぎて販路拡大を抑えてしまうと、買ってもらえなくなったり使ってもらえなくなったりして、結果的に販路は狭まる。
昔のように人口が増えてる時代はそういった売り方も通用した世の中だったろうけれど、人口が少なくなってきている現代では、今までのような考え方や売り方や関りかたでは、近い将来確実に化学調味料の勢いに押され潰れるだろう。
たくさん採れたら生産地の価格は暴落するのは当たり前。
暴落した分、安く売られりゃ〜まだマシだけどそうにもならないのが、昔々からの昆布の流通。
価格もそうだけど、天然昆布には品質の差も大きくある。
こんなことをブログに羅列してもしゃーないので、あらパパさんは今後のことを色々と考えるためにも、質の良い美味い昆布を使ってばかりじゃなく、質が大きく劣る後採りの中の後採り昆布も使ってみようと思った。
おそらく、10月に入ってから採ったか拾ったかと思われる後採り昆布だと思います。
見た目だけでもダシが出なそうな品質ですよね。そう見えませんか?
せっかくのこの時期の昆布検査ですから、明日の汁物のダシ用に一本だけ引っこ抜いてきました。
さてさて、いつもと変わらない美味しい味噌汁が飲めるのかどうか。
丸一日、水出しで美味しさを引きダシてみようと思います。