袋詰め昆布
以前にも紹介しましたけれど、あらパパさんは仕事上、説明会等で使ったり、職員同士の見方を統一するために使うサンプルだったり、1シーズンで結構な量の昆布が事務所を占領してきます。
この時期(師走)になると、事務所を占領しているサンプル昆布を選別し余品を袋詰め。
仲間や友達や知人にプレゼントするわけなんだけれど、やはり、日本人は見た目を重視する方がまだまだ多いように感じる。
なので、一般的に売っている袋詰め昆布の様に、長さを揃えたり、葉元と葉の比率を揃えたり、当然質量も揃えたりして作らなきゃならない。
だけどね、見た目ではなく昆布そのものを貴重視する方々へは、別の荷造り方法でお分けしたりしています。
その方が、扱いやすいし美味しいし何より沢山送れる(発送コストが半分以下になる)から。
昆布を毎日使っていただいてるご家庭って、年間で考えると結構使ってくれてるんだよね。
例えばさ、一般家庭(4人家族)で朝と夕の2食の味噌汁に昆布を使ったと考える。
味噌汁4人分(1㍑の水)に10gの昆布を使うと、1日2食分の味噌汁だけで日に20gの昆布が必要になる。
ということは月に600g、年間でいうと約7㎏になる。
今回準備した袋詰めの昆布は150g前後なので50袋弱は必要になる。
一般のお店で購入するとなると、リシリコンブであれば年間7~8万円は必要になる。月に6~7千円。
高け~な、あんたなら買うか!
そう考えると、まともに購入したことのないあらパパさん家ではとてもありがたい。
今の仕事に感謝しなければならないですね。
だけどね、あらパパさん家で使っている昆布の殆どは、こういった製品を作ったあとの切れ端とか、おぼろ昆布を作るときに調整した耳とか削りガラとか、基本的に雑っぱ昆布なわけ。
旬の昆布とか部位とか昆布の品質にはヤカマシイあらパパさんですけど、一般家庭で使う昆布にはそれほどこだわっていません。
一般家庭で毎日飲食する酒やタバコや飲料水やスナック菓子などのような嗜好品に、日/500円とか1000円とかは簡単に使えちゃうんだけど、一般家庭で毎日使う昆布に、日/100円の高価な昆布は使えないもんなんだよね。
だけどね、不思議なもので、今問題になってるプラスチック容器もそうだけど、包装の見た目とか大きさとか、ボリューム感とか、逆に手軽さの小分けとか、そういった製品は以外と手を出しやすい。
したけど、そういった商品って正直なところ高級昆布より高価なものになってしまう。
昆布の魅力を知って頂くためのスターターとしては大切な商品なので、そういった意味では頑張ってもらいたいところなんだけど…。
昆布を普段使いしている方々にとっては、質が良くて扱いやすいサイズで、それでいて手ごろな価格の昆布を大人買いしたいところなんですよね。
安いモノには安いなりの訳がある、高いモノには高いなりの訳がある。
確かに間違いはないけれど、間違いもあるとあらパパさんは思うのさ。
今日、近所のお店で買ってきた掌サイズの宗八鰈の一夜干し、冷凍物ですけど15枚入りで250円。
食べてみたけど、冷凍期間は短いし塩塩梅も最高で美味。
良いものが安い、それでもお店は損をしてない。
様々な食品に埋もれ昆布を使わなくなってしまった現代人。ましてや、日本の人口は減る一方の今だ、新たな考えかたで関わっていかなければ、昆布なんてあっというまに無くなってしまうんだろうな~と、あらパパさんは思っています。
高級なものは高級に、そうでないものはそれなりに
無駄なヨロイは脱ぎ捨てて、軽快なシャツに着替えたい
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