流通と昆布製品の価格
令和元年、北海道昆布の水揚げが全道的に少ない。
その影響か、上等級の製品価格は頭打ち(限界ギリギリ)のようですけど、下等級の製品価格はこれまでも十分に高価であったはずの価格が更に上回っています。
ところによっては、上等級と下等級の差が殆どなくなってしまった昆布製品もあります。
昆布の流通に限らず全ての商品は、生産者から卸売業者へわたり小売業者へと流れていきます。
そしてその逆方向に貨幣が流れてくるのですけど、この仕組みの流れが重なれば重なるほど価格が上昇してくるというのが流通の基本的な仕組み!! なんだけれども…。
今の昆布の流通ってそうなのかな?
昆布だけじゃないかもしれないけれど、現代の流通はそうでもないような氣がするんだよね!
確実に流通の合理化は進んでいる!
大袈裟に言うと生産者から直接消費者へ届けられる流通のように、中間マージンは確実に少なくなってきている…はずだ!
ここまでなると逆に、生産者はより高く売れるし、消費者はより安く手に入る様になるのだけれど、中途半端だと生産者は安く、消費者も高く、中間がガッポガッポ(°▽°)
これまでの様な流通は、ある程度決められた規格や形が求められる昆布製品でしたが、流通の合理化が進めば…。
・等級なんていらないよ!(長ささえ揃えてくれたら)
・長さなんてバラバラでもいいですよ!(品質を揃えてくれたら)
・採って乾燥さえしてくれたらそのままでOKですよ!(昆布と名のつくものなら何でも)
・生のままで十分です!!(ボイルしてください、塩漬けにしてください)
こういったことが近い将来当たり前になることは十分に考えられます。
昆布製品に仕立てる作業工程と時間、それに見合った価格と消費者の要望。
生産者でも若い方と年配者では意見や思いは様々。卸売業者や小売業者も然り。
ゆらゆらゆらゆらとバランスが崩れ出し、そして均衡を保とうとしている。
様々な動きが生産地でも消費地でも起こっています。
世の中が変わってきているのだから、あらパパさんも変わりたい。変われるかな?
先日、あらママさんと近所の一般大衆居酒屋へ行ってきました。
ホッケを刺身で食べたのはブログのオフ会(羅臼)へ参加した時が最初で最後だったのですけど、今時は一般大衆居酒屋でも普通にあるんですね~。
ホッケの刺身なんて新鮮じゃなければ食べられないし、ましてやアニサキスも多いので新鮮なホッケを一度凍結しなければお客様へは提供できないはず。
その条件にあった商品があれば一般大衆居酒屋でも安価に提供ができる!
その反面、一般大衆魚だったスルメイカは大不漁の影響でメニューから消えている!
昆布の生産量はどこまで少なくなるのか…
5年後のことを想定して、今から直ぐできることを少しづつ始めたい。
追伸
あらパパさんの母校の霧多布高校では『浜中学』という、地元の自然や産業や文化などを3年間で学ぶカリキュラムがあるそうで、そこで漁業者の後継者不足について出された提案が面白い。
これまで5K(きつい、きたない、かっこわるい、稼げない、結婚できない)とされてきた漁業者のイメージを一掃し、新3K(かっこいい、稼げる、革新的)へ変革したいという。
そのためには、仕事(作業)と、売り方(流通)と、これまでの枠組みだけで物事を考えない(合理化)ことが必要なんだろうな~と、今のあらパパさんの頭の中とシンクロしたような氣がして、ちょっと嬉しい感じがした。
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