こだわり
衣食住へのこだわりや、人生という生き方のこだわりも、こだわりすぎると周りが見えなくなる。
かく言うあらパパさんは、そういった性質の持ち主だ。
まぁ~誰しもが、好きなことや得意なことへの執着やこだわりっていうものはあるのだと思うけど、趣味とか遊びの中ではそれはそれで良いのかもしれない、けれど、仕事や生きるための『こだわり』というものが、今の時代にどれだけ求められているのかを考えると、場面によってはその『こだわり』というボールを直球で投げるのか変化球で投げるのかを判断しなくてはならない。
昆布の先生、あらパパさんのコレクション(極一部)
左羅臼昆布 右利尻昆布
先日、熟成塩蔵サケ、塩いくらや醤油いくら、魚醤油の官能検査で、専門の先生方から様々なお話を伺って、なるほどな~と感心しました。
チーズの先生、醤油の先生、食品加工の先生と、その分野ではものすごくこだわりを持って仕事をしている方々でさえ、ある場面ではそのこだわりを捨てることもあるそうです。
例えば『このチーズをハンバーグの中に入れるととても美味しいですよ』と消費者へ伝えると、『家でハンバーグなんて作らないし』と言われてしまうので、『このチーズをカップ麺に少しだけ入れるとコクと風味がでて美味しいですよ』とか『宅配ピザにこのチーズを少し増すだけで本格的なピザになりますよ』と、現代の台所事情に合った伝え方をすると、『なるほどね、じゃ~一つもらおうかな』となるそうです。
醤油好きなあらパパさんのお気に入り
右小豆島の醤油 左山口県の魚醤
現代の台所事情というのは、便利な世の中になったからなのか、国が働け働けというからなのか、家庭で料理をつくるという暇も習慣もなくなってきているのだそうです。
『久々に家族が揃ったから今日は外食で』とか『今日はお父さんの誕生日だから外食で』とか、昔はそういったことで外食をしたのだけれど、今では日々が外食みたようなものなので、『久々に家族が揃ったので今夜は手料理をつくろう』ということになるのだそうです。
手料理とはいえ、その殆どは惣菜を買ってくるようなものらしく『いつもはスーパーの惣菜だけど、今日は奮発してデパートの惣菜を買ってきたよ』というレベルなんだそうです。
骨のある魚は食べない、ダシをとって鍋は作らない、味噌汁も作らない、醤油を使うことなどほとんどない。若い方だけでなく、年配者も様々な理由から食べなくなってきているそうです。
世の中ではSNSなどで様々な情報が行き交い、表面的にはこだわりをもった何かしらが出てきているようですけれど、実態の多くは違っているということらいしです。
確かに、あらパパさん自信も、あまりこだわらないようにしようという記事でも書いたけれど、普段の食生活が完璧にこだわり通しているかというとそうじゃないし…。
昆布もさ、一般の家庭では全くと言ってよいほど使われなくなってきているし、あらパパさんの身の回りの方々でさえ使っているという方は稀かもしれない。だからこそ、ブログでも昆布ワークショップでも何でもそうだけど、その場面を見極めてどういったボールを投げたらよいかを判断しなければなと思った。
あらパパさん手作りのチカの焼き干し
甘くて香ばしいダシがとれる
投げるボールも直球や変化球のストライクばかりではなく、あえてストライクゾーンを外すこともありかもしれないですね。
男の料理とか、オヤジの味とか、呑んべいの手作りとか、そういった趣向あふれる方々へのアプローチも一つの方向性かもしれない。273275
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