酒のアテは自分で作れ-蕗と鱒の炒め煮
毎日のあらママさんとの朝の散歩
その度に無尽蔵に生えてくる蕗を
食べる分だけ頂いてきます
蕗は何にしても
美味しい
なんぼでも食える
自粛自粛の毎日
夜の街へ行きたい症候群に感染した
世の酒好きなオヤヂ達
酒のアテは自分で作れ
この時期になると
どうしても食べたくなる
蕗と鱒の炒め煮
蕗と鱒のアラを炒めて
醤油と酒とみりん
水を加えて煮る
当然だけど
水の代わりに
昆布水を使うと
美味しさに深みが出ます
蕗と鱒の炊いたやつ
子供の頃から大好きな
おふくろの味では
あるのだけれど
蕗と鱒の炒め煮には
特別な思い入れもある
十数年前のこと
北海道の道東の4月
フキノトウがやっと顔を出すころ
あらママさんの父である
お義父さんが亡くなりました
亡くなる数日前に
『蕗と鱒の炊いたやつが食いたい』
そう言い残し
最後の晩餐を
叶えられずに死んでいった
数年後
日高へ転勤した
あらパパさん家族は
日高と道東の春の違いにびっくり
4月でも日当たりの良いところには
小さな蕗が生えていた
もしかすると
食べさせてあげられたかも
しれないね
蕗が生えてくると
毎年思い出す
あらパパさんも
あの世へ旅たつ日が
もしこの季節になるのであれば
間違いなく
蕗と鱒の炊いたやつが食いたい
そう思えるほど
あらママさんの作ってくれる
蕗と鱒の炊いたやつの味が
大好き