種昆布の巻付け
利尻島では養殖リシリコンブの種の巻付け作業が最盛期です
来年水揚げする予定の昆布は
昨年の12月ごろにドブ漬けで種苗し
1年昆布から再生を始める翌年の今頃に株分け
それを養成綱に巻付け来年の7月ころから水揚げする
約2年間、多くの手間をかけて育て水揚げし、それを乾燥して選別して結束して…
気の遠くなるような作業と労力です
出荷するときは、1駄15㎏の製品に仕立て出荷するのですが
品質検査員のあらパパさんが、これはダメだの‼ここは気をつけろだの‼ここはこうすればイイだの‼、いちいち細かいことに口を尖らせて面倒なことばかり言われるような検査が待ってます
これを行わなければ、正規に出荷のできないルールが生産地にはあるのです
一般の方々が聞くと、素晴らしい仕組みですね
という反面
なんじゃそれ、そんなところは求めていないよ
という方々も多い
北海道の昆布生産地ではこれが普通で当たり前のこと
誰も不思議には思いません
あらパパさんはここ数年、自分の仕事に対して不思議と違和感を感じてならない
昆布は規格だけを見ていたら良いはずの検査員が
昆布の作り方や美味しさに目を向けるようになってしまったからだと思う
とはいえ、長年、あらパパさんはこの仕事で家族を養ってきました
なので、漁業者の方々とこれまでの仕事にも
とても感謝はしています
とはいえ
どれだけの手間と労力と時間と精神とストレスがかかっての製品かを思うと
改めて、日本の食文化を担ってきた昆布って価値あるな~と、つくづく思い
そう考えれば考えるほど、今の自分の仕事ってなんなんだろうと、様々な葛藤も芽生え、違う形で昆布に関われないかという強い思いも沸々と湧き上がっています
その思いは
コロナ禍をきっかけになおさら強く…
あらパパさんは決意しました!
肩の荷を下ろして、他人の目を気にせず
新たな気持ちで前に進みます
今世は一度きり、冒険だってしてみたい
本気で覚悟すると
これまで以上にいろいろなことに挑戦できそうです
生を食ってみました
さすがはリシリコンブ、旨い
この生昆布で佃煮作ったら旨いのできないべか⁉
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