積丹半島を浜回り
『今年の積丹は浅瀬だけど昆布がたくさん生えたみたいだよ』

いつもお世話になっている新聞記者の方から、そのような情報提供がありました!感謝
高級ブランドの積丹ウニを水揚げ生産している積丹半島の各地域では、ウニのエサとなるホソメコンブの繁茂を回復、確保するための様々な対策を行っています
これまで行ってきた対策の結果はどうだったのか?
これまで、良いというお話しはあまり聞こえてくることはなかったのですが〝今年の積丹は浅瀬だけど昆布がたくさん生えたみたいだよ〟と聞いた途端…
ウニ殻肥料の効果か!?
生えたってどのくらい!?
そう思ったとたん『自身の眼で確かめなくては気が済まない病』が発症しました
早速、コロナ過の休業日を利用して出かけてみることにしました
積丹半島を一周!
札幌へ越してきてからは春と夏の2回はドライブで出かけています
海岸線を車で走らせる時のあらパパさんは磯回りのチェックは欠かしません
担当区域外の磯回りも例外ではないので、積丹半島の磯場もある程度は把握しています
おおお!!

ボツボツだけど、生えてるな
繁茂しているのは岩の回りだけかな??
砂から生えてる!!
砂の下には岩があるのか岩盤があるのかは分からないけれど力強さを感じますね!
砂から生えている昆布はそのうち腐って抜けてしまうのだから、一本くらい抜いても怒られないよね…と、キョロキョロ挙動不審なあらパパさんは良さげな昆布を一本抜いてみた!
これがホソメコンブ!?
コンブに詳しいあらパパさんですけど、ホソメコンブをまともに観察するのは初めて!
美味い昆布かそうじゃないかは生で食べてみてもわかる!
葉元の柔らかそうなところを食ってみました
砂でじゃりじゃりしたけれど、昆布のうま味を感じる美味しさでしたよ!
各地、ワカメと混雑はしているけれど例年にない繁茂がみられました
ということでプライベート業務は終了
せっかくなので、神威岬を歓幸しましょう
風が強いところなので、岬の先端に行くのは実は今回が初めてです
壮大な景色と強く吹き抜ける風!
コロナ禍で混沌とした世の中を一瞬忘れさせてくれるほどの浄化作用があります
あらパパさんは利尻や礼文で見ているので改めて感動はしなかったけれど
綺麗なブルーの海を見て、あらママさんは超感動してました
人工的な汚染排出のない綺麗な海は当然に大切なことですが
ブルーに見える海は、悲しいですが、海底が磯焼けになっているからこその色でもあります
一面に石灰藻が広がると海藻は生え難いし魚は住めないし…栄養もなさそうです
※この写真は昨年撮った利尻島の水深3メートルの海底
あらパパさんはいつも思う
食物連鎖の底辺に位置する昆布などの海藻より、その上に位置するウニなどが多くなり過ぎるとこうなってしまうのだと…
日本人の食文化を担ってきた昆布の需要は少なくなってきたけれど、昆布を食べて育つウニの需要は高まっています
積丹地区だけでなく他の地域でも、売れるウニを増やすために稚ウニを放流したりしてます
利尻島や礼文島も、近い将来、天然昆布が生えなくなるのかなと考えちゃったりします
人工の対策VS自然の摂理
今後も見逃せないです
※この写真は昨年撮った利尻島の水深1メートルの海底
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