晴れ男と運は昆布検査員にとって必須事項!?
世の中には晴れ男とか晴れ女なる方々がいらっしゃいます

非科学的ではあるけれど、天気予報が悪いといわれている日でも、何故かその方たちが立ち寄ると晴れてしまうことがあります
本当に不思議なものです
かくいうあらパパさんも、昆布検査員になって約30年
今は晴れ男として検査業務を進めているので、よほど大きな台風や低気圧でも来ない限り、雨で延期ということは珍しい
(大きな台風や低気圧であってもたまには跳ね除けたりします)
今回、6月7日から昨日の11日まで、利尻礼文島を回ってきました
目的は宗谷管内の検査体制(応援人員)が若干代わるので、その応援人員を連れての挨拶回りと、今年度の説明会資料のリニューアルについてを各漁協各支所へお伺いすることと、わずかだけれど本業である昆布検査です
一緒に同行した応援人員の同僚は、あらパパさんと同郷で、小学生の時は同じ先生に剣道を習っていた幼馴染
(今やその同僚は六段の指導者)
利尻島へは十数年前に一度だけ道内研修で行ったことがあるらしいけれど、ゆっくりできるのは今回が初めて
新たな環境と関係者、そして出張の現状に疲れの蓄積はあったようですが、今回の出張は仕事以外の部分ではエンジョイできたのでは…と思います
何故って!?
あらパパさんと同じかそれ以上の『晴れ男』の素質を持っているし、何より『運』も強かったからです!
稚内の天候は晴れ、出張先の利尻礼文島は曇りでところにより雨の予報でした
折角の利尻島と礼文島、挨拶回りを終えたら時間はたっぷりあるのになぁと思いつつ…
利尻へ渡る日の朝、稚内の天気は良いのだけれど利尻島は見えず…
やっぱり天気予報、当たるのかね!?
そんな沈んだ気持ちを少しでも解消できるか!?
昨年お目見えした新造フェリー『アマポーラ宗谷』で利尻へ渡れるのは運が強い!
昨年、何回も往復した応援人員の方は…一回くらい乗れたっけかな(笑
あらパパさんだってそんなに乗れなかったし…
ちなみに、利尻から礼文へ渡る際は『ボレアース宗谷』、そして礼文から稚内へ帰港するときは『サイプリア宗谷』とすべてに乗船するというタイミングの良さ!
アマポーラでいざ利尻島へ!
ノシャップ岬をかわして少しばかりすると島影が…
徐々にハッキリとクッキリと利尻島が現れる
利尻島の鴛泊港へ到着したときにはなんと…
それから漁協の各支所を挨拶回り
途中、気候と風向きが変わってきた…
利尻山頂上付近からモクモクモクモクと雲が発生
あっという間に山が見えなくなります
けれど、午後からの挨拶回りを終えたころから、風向きと気温が変わったのか、モクモクと発生していた雲があっという間に消えてなくなった
これはチャンス!
雲で撮れなかった仙法志と鬼脇地区からの一枚を撮影するため、再度島を一周
この気候だと、明日の朝は沼に写る利尻山を撮影できるかも…
翌朝、早朝に出かけた
予感的中!!
沼に写り込む景色がクッキリです
ちなみに上と下の写真、どちらが正しい写真かわかりますか?

あらパパさんでさえ、このような景色はこれまで数回しか見た事のない・・・
正直なところ、魅せてあげられた嬉しさと悔しさが入り混じりました
ちなみに、この数分後、水面がざわめきだしました
そして、利尻島では2支所でムラサキウニ漁も出漁
海の透明度も採取環境も目新しい風景に同僚のカメラのシャッターは止まらない
一つ残念だったのは、養殖昆布の水揚げが翌日の10日からであったこと
だけどね、水揚げ前の手入れ風景を丘のうえから望むことはできました
これもまた、なかなか見られない景色です!
この日の正午から礼文島へ渡りました
到着したときの香深港は快晴
二つの漁協と指導所(昔の同僚がいらっしゃる)へ挨拶回り
残念ながら挨拶回りを終えたころには礼文島特有の濃い霧が立ち込め風も強くなってきました
あらパパさんと同僚の故郷『霧多布』を思い出させるような気候と雰囲気です
そのような環境だからこその珍しい風景もあります
礼文の固有の花『レブンアツモリソウの群生』です
あらパパさんは礼文島へ仕事に来るようになって6年目ですが、6月に仕事で来ることが無いのでこれまで魅ることは出来なかった
念願であった『レブンアツモリソウの群生』をこの目で魅ることができて本当に嬉しくて感動して興奮して最高でした
死にたいわけでも、死ぬ予定があるわけでもないですが、死ぬ前に魅ることが出来て本当に良かったと心底思いました
実際に群生しているレブンアツモリソウを間近で見て思った
想像していた環境とは全く違っていた
想像していた環境は、散策道をひたすら歩いて、立ち入ることのできない崖付近に数本チラチラと見える程度なのかなと思っていたら、なんと道路脇に何十何百と普通に生えているのだからビックリ!
(道東に生えていたホテイアツモリソウの生育状況のわかる方なら驚くと思う)
これであれば、レブンアツモリソウに強い憧れを抱いていた父を連れてきても魅せてあげることが出来る
80を過ぎた父の足腰が立つうちに、目がまだ見えるうちに、命が尽きる前に…
急激に発生しだした雲海に浮かぶ幻想的な利尻島を望みながら…
来年連れて来よう、そう思いました
非科学的ではあるけれど、検査員に必要な能力の一つに『晴れ男』と『運』は必須項目かもしれない
非科学的ではあるけれど、『晴れ男』と『運』というものは、自身の考えと行動から起こる現象であると、これまで関わってきた様々な方々を見てきてそう感じています