赤潮被害とコンブノネクイムシ

昨日も浜回りをしてきました

あらパパさんの住むアパートから徒歩で15分ほどの位置にある興津海岸トーチカ附近の磯場と砂浜

体力維持を兼ねて、あらママさんと散策に行ってきました

時化の後影響か、様々な海藻が打ち上げられていました
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昨年の9月下旬より道東から日高方面の太平洋沿岸に被害をもたらした赤潮は、沿岸に生息する2枚貝以外の生物を壊滅状態にまで…被害総額は約80億円以上

昆布に関しては、葉体の一部に変色が見られる等の情報もありましたが、直接的な影響はないものの(間接的には赤潮の影響による日照不足)2年生として再生する翌年(2022)まで経過を見る必要がありました
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写真左が昨年のコンブ、右が今年再生したコンブ


あらパパさんは釧路管内の浜の経験がないので、この時期の昆布の生長がどういった状態が通常なのかは分からないけれど、ナガコンブもガッカラコンブ(アツバ)もネコアシコンブも、砂浜に打ち上げられた新昆布の部分を観察する分にあっては、変色等の影響のあるものは極わずかであったことにとりあえずホッとしています

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しかし、一部では再生した新昆布の部分に変色が見られるものもありました
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それと、再生する過程で生長点に影響をもたらされ、葉体が捻じれてグルグル状態になったものも多く打ち上げられていました
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これは、以前から日高管内のミツイシコンブにも多くみられる現象なので、赤潮被害というよりはコンブノネクイムシの影響であるとあらパパさんは判断しています

実際に現地でコンブの中心を裂いて確認すると、かなりの高確率でコンブノネクイムシを見つけることができます
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一応、ルール上では勝手に拾ってくると密漁にはなるけれど『研究材料ですから許してね』と心の中で念じて、数個体を試料として採取してきました

自宅ラボで確認してみるとほとんどの試料に多かれ少なかれコンブノネクイムシが潜んでいました
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コンブノネクイムシは甲殻類なので甲殻類アレルギーを持っている方が食した場合、どれだけのアレルギー反応が起こるかは分かりませんが、アレルギーを持っていない方は全く気にする必要はありません
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コンブノネクイムシは1~2㎜程度のヨコエビみたいようなものなので害になるものではありません
っていうか、コンブノネクイムシみたいな小さな生物が住める環境のコンブは安全で安心の食材であるという証拠です
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あらパパさんは、試料で採取してきたコンブノネクイムシ入りのグルグルコンブも無駄にしない
茹で昆布としてコンブノネクイムシごと美味しくいただきました
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ナガコンブ・ガッカラコンブ(アツバ)・ネコアシコンブ・オニコンブ・スジメ・アイヌワカメ・アカバギンナンソウ・ダルス・マツモ・スガモ・アナメ・ヒバマタなどなど

昆布以外の海藻にはあまり詳しくはないけれど、海藻ワークショップを開けるくらい多種多様な海藻を観察できる釧路の海岸!
これから夏になるまでの干潮時があらパパさんにとっての学びの場であり楽しめるフィールドです


※写真を使いたい方はご一報を


昆布製品の6次産業化、製品のアイディアなど品質のこだわりや管理
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