浅瀬のコンブ資源の有効活用と春採の大滝
潮が引く(干潮)と浅瀬に繁茂している海藻は干上がります
潮が満ちてくる(満潮)と浅瀬に繁茂している海藻は潤います
そういった環境を好んで生育する海藻もあるのだけれど、日中の日差しのある時や雨の日などに大潮だったりすると、極浅瀬に生えている海藻は干上がり腐れ枯死します
あらパパさんの住む釧路市では極浅瀬に繁茂したナガコンブがそれにあたります
↑5月5日の状況
↑同じ場所の本日(5月17日)
ほぼ干上がって乾燥しています
立派になった二年生コンブもあるので全てが干上がって枯死してしまうわけではないけれど、極端に浅いところに繁茂している一年生のコンブのほとんどは枯死しているようです
これはナガコンブに限らず、ヒダカコンブの繁茂している地域でもある現象です
その他の地域では潮汐時間の関係で枯死することはあまり見られないけれど、浅瀬に繁茂したコンブのほとんどは、水温の関係からコンブやその他の生物の生育も早く、コンブ採取の最盛期にはカキや珪藻類の付着で製品にはならない状態になってしまうのです
潮が引いたら長靴で手の届く範囲の浅瀬のコンブ資源、勿体ないですね
あらパパさんが若いころ羅臼地区では、最盛期のコンブ採取の前に、浅瀬のコンブ採取のみを試験的に行ったこともあったな~
棹の長さの制限を行って極浅瀬(クソベタ)のコンブのみを採取するという方法…だったはず
長さがなかったり幅が狭かったりするので等級は4等以下が殆どの製品でした
頑張った割に大して得はしなかったとか、違反するやつがいるとか、それを採ったらコンブの種がなくなるとか、様々な問題が勃発(ほとんどが妬み)し、確かその年で終わったような気がします
それでも、あらパパさんはその製品がとても好きでした
何故って、見た目は小さく短いけれど、生育状態が旬であるため、風味やうま味のしっかりした品質の羅臼昆布だったからです
コンブは美味しい時期に採って売るからこそ消費者が喜ぶのでは?とあらパパさんは思うのです
採って(品質より質量)乾燥させて(生じゃダメ?)製品化(細かな規格、必要?)する
こういった一連の生産出荷方法(昭和時代から全く変わっていない)だけでなく、もっと別な形や仕組みがあってもいいのにな~と、あらパパさんは常々思う
どうせ無駄になってしまう資源なら、できるかどうかは分からないけれど、それが有効活用できて生産者が生活できるための助けになるような方法を模索するのもこれからは必要だと思うのです
そういった活動はあらパパさんの得意分野!
あらパパさんの勝手な都合ですかね!?
そういった活動をするなら、先ずは生産者になるしかないのかな?
生産者になっても、拾いコンブ漁ではなく抜きコンブ漁で、しかも一年生のコンブを採っても良いルールなんて、今の状況では絶対にありえない…ですよね!?
なーんて頭の中でグルグルと色々考えながら
ナガコンブの森を抜け
アカバギンナンソウの森を越え
春採の大滝まで散策に行ってきました
コンブの乾く懐かしい香りを感じながら…
昆布製品の6次産業化、製品のアイディアなど品質のこだわりや管理
あらパパさんの意識と共鳴した、共振した、似た目的だ!
そう思ってくださった生産者や販売者の方々に、あらパパさんの持っている情報や知識、そして時間をご投資させてください
一般消費者の方からのお問い合わせも大歓迎です
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