さお前コンブまがいの夏コンブ
北海道の道東ではたくさんの種類のコンブが採れる
中でもナガコンブは浅瀬に繁茂しているので生産量も多く、最盛期の7月採取に向け、間引きとして採取する『さお前コンブ漁』が6月中に各地域数日から数十日行われる
このことは、これまでもたくさんの記事で紹介してきたけれど、品質についてはあまり詳しく載せたことがない
実は、コンブの品質や美味しさは、野菜や山菜などと基本的には同じ考え…
過密に生えたら生長しないし、日光が当たらなければ生長も遅れる
なので、好条件の場所とそうではない場所では、同じ時期やおおむね同じ場所で採取したものであっても、品質には大きな差がでてきます
ただ、生産する側としては大量に水揚げするので出来る限りのことは行いますが、1本1本見極めて採取したり製品化するということはありません
なので、さお前コンブ漁の時でも採取日が遅くなればそれだけ身の厚くなった夏コンブ品質のコンブも採れるだろうし
逆に、夏コンブ漁の時でも、身が薄くさお前コンブ品質のコンブも採れる
しかし、先程も言ったように、生産する側としては大量に取り扱うため、夏コンブ時期にとったものは、品質がやわらかで美味しいさお前コンブ品質であっても、基本的には夏コンブの規格で選ばなければならなくなるのです
実はナガコンブの場合、薄くてやわらなかさお前コンブの方が高価なのですが、さお前コンブとして選別すると上等級として流通するのですが、夏コンブとして採ったさお前コンブ品質のものは、基本的に夏コンブ規格で選別されるので下等級として流通してしまうのです
(※地域によっては7月採取であっても早出しとしてるところもあり)
釧路市東部漁協、昨日で5日目の夏コンブが出漁しました
今年のコンブは繁茂が少なく、既に夏コンブらしい品質のものは採り尽くしそうな状況です
品質の良いコンブがどこに生えているかを日々磯を回りチェックしている生産者でさえ、切なくなって若いコンブを採らざる負えなくなってきています
品質のことも陸回りさんのことも気にせず、質より量だ!という生産者の方々の浜をみると、干場は薄い緑色をしている…
こりゃ、オール3等以下だ!勿体ねぇ~なぁ~
コンブの特性とか特徴とか品質を考慮された規格というか流通方法があってもいいじゃないかと思う
そんなことを、親方さんと浜で話をしていると…
『あらパパさん、細いところ持っていったらいいよ!』と…
なので遠慮なくさお前品質のコンブを数本よけて干していたら…
奥様が浜をぐるっと一回りして細いコンブを十数本も回収してくれて…
折角なので、全部貰ってきた
切らないで長い状態のまんまで…
さてさて、何に使おうかな!?
昆布のスペシャリストあらパパさんは、原点に戻り改めて昆布についてを学び直しています
昆布製品の6次産業化、製品のアイディアなど品質のこだわりや管理
あらパパさんの意識と共鳴した、共振した、似た目的だ!
そう思ってくださった生産者や販売者の方々に、あらパパさんの持っている情報や知識、そして時間をご投資させてください
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