うま味への欲望も人生の欲望も…
昔に比べると『味が落ちたよね』

高級利尻昆布と下級カレイとのうま味の相乗効果は琥珀色
そういったお店、ありませんか?
たしかに、お店の都合で味が変わってしまうこともあるのかもしれませんが、あらパパさんがこれまでの人生で様々な地域で食べてきた一つの食べ物を例にあげてみると、自分自身の味覚の変化や欲望に大きな原因でもあるような気がしてなりません
パンチのきいた札幌ラーメン!旨いですよね
うま味も濃厚で脂分もたっぷり
トロトロのバラ肉チャーシューに野菜もマシマシ
この様なラーメンを頻繁に食べるようになると、久々に帰省して食べる故郷のラーメンが物足りなかったり味気なかったりします
あらパパさんは北海道の道東生まれで道東育ち
ラーメンと言えば、あっさりとした昔風なラーメンが当たり前でした
大人になってから、根室で食べた札幌ラーメンが大好きになり、母の作る昔風ラーメンに物足りなさを感じました
そして、仕事の転勤で浦河町へ
浦河町で好んで食べたのは『まさごラーメン』
札幌系の濃厚ラーメンなのですが、これがまた旨いのなんのって…
この味に慣れてしまったあらパパさんとあらママさんは、根室の札幌ラーメンを懐かしく思って食べに行った時…『とうとうここのオヤジもボケたか』と思えるほど味気のないラーメンに感じた
次は稚内へ転勤
稚内のラーメンはあらパパさんの故郷と同じく、あっさりした細麺の昔風&餡のかかったチャーメン
ホタテの産地だからこそ味わえるラーメンや、その土地の食文化を感じることができるチャーメンは結構楽しめました
次は札幌へ転勤
ここから本格的に札幌ラーメンにハマった
濃厚な汁やトロトロのチャーシュー
ボリューミーで具だくさん
いつしか、浦河のまさごラーメンですら味気なく感じてしまっていた

今は、仕事を辞めて故郷に近い釧路市へ住んでいる
たまに出かける昔懐かしいラーメン屋や自作する食品添加物不使用のラーメンに舌鼓を打つ
ラーメンはシンプルがイイ~
そう思えるようになった今日この頃、先日、根室で食べた札幌ラーメンが十数年前まで食べていた大好きだった美味しいラーメンに戻っていた
作り手が変わったのではなく、あらパパさんのうま味への欲望が抑えられたのだと思う
人間、欲をなくしては進歩も無くなり思考も停止してしまうけれど、必要以上の欲には限りがありません
あれも欲しいこれも欲しい今が良ければ自分さえよければそれでいい
それでは、いつまでたっても幸福感は得られません
何事も『足るを知る』ということが大切ですね
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