知床半島~命がけの昆布製品指導と朝散歩

知床は羅臼への独り旅、翌日の朝

早朝から身支度をして、知床半島方面へ向かいました

羅臼の街を過ぎ、各部落を過ぎると民家が無くなり、コンブ漁やサケ漁などにつかう番屋という拠点が点在してきます

15年以上も経つと、誰の番屋なのか覚えているところもあれば、名前が出てこないところ、全く忘れてしまったところと色々あって面白い
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知床方面へ向かうと道路は相泊という部落で終わり

これ以上は、関係者の車両のみが許される


あらパパさんが羅臼時代の頃は、コンブ漁の最盛期には通れませんでした

理由はここの部落の生産者に『俺の浜を通るべからず』という〝うるさ型〟の親方さんがいらっしゃったので、その方の番屋より奥にいる方は、てくてく歩いて番屋まで行かなければならなかったのです

当然、昆布の個別指導や検査なども、その時期は歩いて行っていました

海と山との境界線

観光気分な環境ではあったのですが、昆布検査(指導)を控えているあらパパさんはいつも緊張していてそんな気分でなかった…


そんな羅臼時代を思い出しながら、相泊からかもカモイウンベを朝散歩


懐かしい風景

懐かしい番屋

懐かしい生産者


奥に行けばいくほど、人の縄張りとヒグマの縄張りがごちゃになってくる

そうすると、ヒグマの出没も珍しくなくなってくる

かくいうあらパパさんも、羅臼時代には何度かヒグマと遭遇(発見)した経験も…

中でも一番強く残っている思い出は…

相泊地区の昆布製品説明会の時、説明会を行っている会館の隣に小熊が出没
母熊は山の上から警戒する中、猟銃を構えた猟師が待機
説明会が一時中断する騒ぎがあり、説明しなければならないあらパパさんも興味津々で説明会どころではなかった記憶がある

道が終わる相泊に車を停めカモウインベへ向かう際、カラフトマスの遡上を見学しようと橋の上から川を見下ろす…すると

驚いた熊が一目散に上流に駆け上がって逃げて行く!

急なことで驚いたけれどこの時はそれほど怖くはありませんでした
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当時の漁協担当者と個別指導に向う際、山側から吹いてくる風に漂って、強烈な獣臭を感じた
数歩進むと消え、数歩戻るとまた臭いがする…
近くの茂みにヒグマが潜んでいる証拠です、寒気がしました
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同じく、漁協職員と昆布検査に向う際、道の真ん中にカラスの残骸を見つけました
すると、数十メートル先で待機している生産者が…大声で叫ぶ
『5分くらい前に熊の食べてたカラスだよ』
『すぐそこの茂みに隠れているよ』
『気をつけて』…これにはビビりました
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夕方になって個別指導の依頼が入り、あらパパさん一人で行ってきました
帰りは黄昏時、当たりは薄暗く、番屋の人たちの気配も全くなくなっている
そんな中、独りで歩いて戻ると…
山側の茂みの中からガサゴソと動き回る獣たち
エゾシカの鳴声と番屋で飼っている犬の遠吠え、そして獣臭…
さすがに泣きが入りました
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そんな様々な思い出が走馬灯のように頭の中を巡り、高揚した気分でふと周りを見渡してみると、最盛期を終えた番屋はとても静かだった…

顔見知りの生産者とは残念ながら出会うことはできなかったけれど、懐かしい環境での朝散歩に心を癒され大満足
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帰り道、波打ち際に寄り上がったコンブを発見しました
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バッキバキに分厚くなって
ツンツンに短くなって
ゴッテゴテに子のう斑が出て
ボッツボツに虫喰いのある
そんな品質のコンブでしたが今のあらパパさんには魅力的に輝いて見えました
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迷わずあらパパさんは拾い集めた

あらパパさんの頭の中では…
このような品質のコンブを観光客が数枚拾って持ち帰ってたとしても、だれも目くじら立てて叱りつけるような関係者はここ羅臼にはいらっしゃらないだろう…
そんな勝手な解釈が頭の中を占領していたので、密漁しているという気などさらさらなく堂々としていたと思う

クーラーボックスで冷やしながら釧路まで持ち帰り、晴天3日の天日乾燥で仕上げてみたいと思っています
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昆布のスペシャリストあらパパさんは、原点に戻り改めて昆布についてを学び直しています

昆布製品の6次産業化、製品のアイディアなど品質のこだわりや管理
あらパパさんの意識と共鳴した、共振した、似た目的だ!
そう思ってくださった生産者や販売者の方々に、あらパパさんの持っている情報や知識、そして時間をご投資させてください
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