羅臼昆布の天日乾燥は晴天3日間が必要
羅臼コンブを製品化するにあたり、先ずは採取されたコンブを乾燥させるところから始まります
現在の乾燥方法のその殆どは、機械乾燥が主体で、採取、水揚げされたコンブ(拾いコンブは別)を天日乾燥で行っている生産者は、たぶん、一漁家もいらっしゃらないはずです
機械乾燥が主流になる前、あらパパさんがお世話になっていた時代は天日乾燥を主体とした漁家は何戸かいらっしゃいました
当時、あらパパさんを指導教育してくれた先輩のSさんや、天日乾燥にこだわっていた生産者からもよーくお話で伺った…
『羅臼昆布の天日乾燥は晴天3日間が必要』
話しでは何度と聞いてはいたけれど、実際に自身で経験したことは無かったので、天候の状態とか、時間とか手間とか様々なことは全く分かっていませんでした
なので、先日もお伝えしたように羅臼昆布の美味しさの真髄を見極めるために、そういったことを含めて今年の夏に経験してみようと考えていたのだけれど…体調を崩したことでそれはできなかった
今年の夏には経験することはできなかったけれど、今後に向けて少しでも前に進めたら…という思いから、先日採取して(拾って)きた生コンブを、自宅の前で乾燥させてみることにしたのでした
品質は、旬を過ぎた〝なごり〟
状態は、波打ち際で水乾きされた拾いモノのため表面い粘りが出ている
気候は、秋も深まり太陽も気温も低くなっている
旬の時期に採取されたコンブを試験的に天日乾燥させることとは全く違い参考になるかどうかは分からなかったけれど、天気回りもまずまずの予報だったので、何かしらの感触はつかめるだろうと思い、とりあえず3日間、天日乾燥を行ってみました
3日間の夜間は、乾燥途中のコンブを藁ムシロに包んで屋外にそのまま放置
朝は日の出とともに日の入りまで天日乾燥
曇り空の日や時間帯もまぁあったけれど、それでも、何とか3日間で芯まで乾燥させることができた
夜間の保管は藁ムシロに包んだだけなので、強い放射冷却で朝方に湿気が入り昆布は見事に荒葉に仕上がりました
一般の方々が一見するだけでは、キレイに広がった羅臼昆布からは想像もつかないほどの粗悪品に見えるかもしれませんが、あらパパさんにとっては、ものすごく重要で為になる体験となり、これからに繋がる経験と情報を入手することができました
これも、あらパパさんがこれまで行ってきた様々なコンブの乾燥知識と経験があるからこそだと自画自賛!
さてさて、完全乾燥させたこのサンプルは、しぼり状態(現在の状態)と伸し状態(湿り後伸ばす)と姿サンプル(販売予定)で保管し、頃合いをみて試食も行ってみようと考えています
あーーーちむどんどんしてきたーー
昆布のスペシャリストあらパパさんは、原点に戻り改めて昆布についてを学び直しています
昆布製品の6次産業化、製品のアイディアなど品質のこだわりや管理
あらパパさんの意識と共鳴した、共振した、似た目的だ!
そう思ってくださった生産者や販売者の方々に、あらパパさんの持っている情報や知識、そして時間をご投資させてください
一般消費者の方からのお問い合わせも大歓迎です