ネバネバ昆布~養殖チヂミコンブ
北海道の様々な種類の昆布の中で、高級とされる昆布は養殖が盛んです
ダシ昆布では
渡島のマコンブ
宗谷のリシリコンブ
羅臼のエナガオニコンブの三種
食べる用では渡島のミツイシコンブの一種がある程度まとまった数量の生産が行われています
ネバネバ系では渡島のガゴメコンブが有名です
その他は、小規模だったり試験的に行っていたりする種類もあります
渡島のホソメコンブ
釧路のトロロコンブ
厚岸のオニコンブ
浜中のアツバコンブ
宗谷のチヂミコンブ
今回紹介する養殖チヂミコンブは、北海道枝幸町の生産者が数年前から試験的に取り組んでいたものが今年、確りとした製品ができたということもあって送っていただいたものです
『俺の作ったチヂミコンブをあらパパさんに食べてもらいたい』という思いが込められいました
あらパパさんもその思いにこたえるためには、下手な贔屓目線ではなく、昆布を愛する者として、消費者として、元検査員として、厳格に厳正に平等に品質をチェックしてみました
先ず見た目!
身入りも幅も色艶も申し分ない仕上がり
そして一番重要なのは味!
風味やうま味の他、その特徴である粘りが他の地域の天然チヂミコンブよりも強い
これは、あらパパさんがいつも言うように、昆布の品質は見た目ではなく、如何に美味しい時期『旬』に採られたかどうかで品質は決まる
いつどこでどのように採ったか分からない天然ものよりも、生育管理され短期間に集中的に水揚げされた養殖ものの方が品質の良好であるものが多い
●注意
※天然昆布が劣るということではなく、見極める目が必要だということです
※養殖昆布が優れているということではなく、品質が揃っているということです
枝幸町では現在、天然のチヂミコンブの繁茂が皆無状態です
繁茂できない理由は様々あるのですが、種となる母藻が生育していなければ何も始まらないという考え方から、養殖することでそこから種が出て自然発生することを期待しての試験事業です
今現在も、天然で繁茂しているところは見当たらないようですが、もう数年は頑張ってみたいとのことです
チヂミコンブの販路はとても少ないですが、品質も良いですし、なんだったら見た目も悪くないので、上手く流通させられたら化けるかもしれませんね
今日はとりあえず
チヂミコンブを細切りにして
少しの湯でもどして…
混ぜ混ぜして粘りを出して
少しの醤油で味付け
どうよ!このネバネバ感!!
ご飯に乗せて食べました
シンプルだけど、ネバネバ系の昆布の食べ方で一番うまい食べ方だと思う
なめ茸やオクラ、大根おろし、納豆なんかを混ぜても美味しいです
下手するとネバネバが喉を詰まらすので、食べる時は慎重に
そして食べすぎも注意です
ご飯を丸のみしちゃうので胃を壊す可能性も…
ネバネバ系の昆布は、今日紹介したチヂミコンブの他に
ガゴメコンブ
トロロコンブ
ネコアシコンブ
アツバスジコンブ(ミスジコンブ)
どれでも、同じように楽しむことができます
塩分控えなきゃなんないのに…旨いものを目の前にすると駄目だね~