黄金昆布へのあらパパさんなりの評価です
先日購入した黄金昆布
あらパパさんなりの評価を発表したいと思います
その前に一つお伝えします
あらパパさんは親類だろうが知人だろうが取引相手だろうが贔屓にしている昆布だろうが、『良いものは良い、悪いものは悪い』という評価ができます
人の顔を伺ったり、良い顔をしたりして、○○昆布は美味しいですよ~なんていう、上っ面だけで信憑性の薄い似非○○とは違いますので、その辺だけは勘違いしなようにしてください
先ず、価格が100g単価1,588円の黄金昆布という商品とは
釧路町昆布森産(釧路管内では最上級とされるナガコンブが水揚げされる地域)のナガコンブで、品質的には『特に厚みのある成熟した子のう斑の析出した葉元部分』を、乾燥後に湿りを加えてアンジョウし、伸展後さらにアンジョウされた製品でした
あらパパさんは商材としての昆布を30年、食材としての昆布を15年以上をみてきて率直に感じたことは『やっぱ夏元かぁ~』でした
※夏元とは、夏に水揚げされる成熟したナガコンブで根元に続く一番切りの部分
しかも『特に黒光りしている昆布』とあったので、子のう斑もかなり成熟しているものであることも想像できました
一口そのまま食べてみるとやはり子のう斑の風味とうま味だ!
早速、ダシをとってみることにしました
折角なので、あらパパさんが一番にお勧めしたいさお前ナガコンブの葉元(子のう斑の出ていない個体)とリシリコンブを比較として使ってみました
試料昆布は3gでぬるま湯が90㏄と、通常の3倍以上の濃いダシになるので、美味しさも風味も見た目も分かりやす
ぬるま湯を注いでから10分でこの通りです
右がリシリコンブ
中央上が黄金昆布
うま味の濃さや風味などのバランスの良さからいうと、当然かもしれませんがリシリコンブに軍配は上がる、しかし、上品な料理ではなく家庭での通常使いとしてならば、リシリコンブよりも塩味やうま味も濃く、ダシガラ昆布の食感も良いさお前ナガコンブの葉元の方に軍配は上がります
黄金昆布は残念ながらダシの色が緑色でうま味は少なく風味は独特なので、一般家庭で使うには少々難ありだと感じました…ダシに関してはこの手のクレームも多いですしね
次に、あらパパさんがハマっている『飲む昆布』を試してみました
トースターで3分ほど焼いてから熱湯を注ぐ
これはそれほど悪くないです
次に、ホンマもんの塩昆布を時間をかけて作ってみました
昔々に紹介した記事を参考にしながら…
食感も良くとても美味いです
こういった加工品にはこの手の昆布が一番向いているのだと思う
そして次に試したのがミニ昆布巻
当然ですが、これもこの手の昆布が一番向いている、美味い
ちなみに、昆布巻用に水戻しした際にでたダシは味噌汁として無駄なくいただきましたがこの通りです
やはり、こういった品質の昆布は、これまでの流通(見た目の規格)や食文化(加工努力)が作り上げてきた結果、加工品として美味しいとされるものであり、一般家庭で簡単に美味しく使えるという昆布ではないように思います
ちなみに、北海道内で採取される様々な昆布で、ダシ用とされる昆布には『子のう斑の析出したもの』についての取り扱いは、ダシが濁るとか風味が劣るなど様々な理由から等級を下げたり、後採りなどに区分されたりしている製品でもあるのです
なので、実際に自身が自信を持ってお勧めできる調理法や特別な何かを考案(努力)し、伝えられるようなものでなければ、一般消費者には不向きな商品となってしまうのではないでしょうか
更にはその価値ですが、昆布を細切りや粉砕などの加工品でもなく、全くの原藻売りでの末端価格を考慮すると、包装のデザイン性だけで高級とされる天然リシリコンブを優に上回る価格設定にも…少々無理があるように思いました
しかしですね、夏に採取されるナガコンブの葉元で適度な厚みと幅があるものばかりを選んで熟成させた製品なので、この昆布の向いている食べ方(佃煮や塩昆布、昆布巻など)で『市販のものではなく自家製がいい』という特別な方限定で、あらパパさんはお勧めしたいと思いました
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