価値観
老若男女、世の中にはたくさんの人々がいますよね。
都会と田舎のように住まいも違えば、人種や文化のように国も違ったりします。
当然、それぞれに価値観というものが違ってきます。
食生活や趣味もそうですが、性格や人生観までもが影響してくるものです。
なので、余程の事がない限り、価値観が合うという事は難しいのかもしれません。
今回の帰省でも、あらパパさんを子供のころから知っている方々の故郷に対する思いと、あらパパさん自身の故郷に対する思いは全く別でした。
故郷を愛しているという部分だけは同じなのですが、それ以外の思いというか考え方は全く別なのです。例えそれが親であってもです。
この世に生まれ18年育った故郷ですが、その後30年を様々な土地で過ごしてきた人生ですから当然といえば当然なのかもしれませんね。
お~っと!!
タイトルの価値観から人生観に脱線しそうなので、面倒くさい話はこの辺にして…。
価値観の話です。
端的にいうと、物の価値が分かるか分からないかで、その物を必要とするかしないかが決まります。
例えば卵ですが、スーパーで10個入りの卵が150円で売ってます。その横に、ちょっと高価な6個入りで370円の卵が売ってます。さてどちらを購入しますか!?
一般的には、10個入り150円の卵を購入すると思います。
そこには価値があるからというより、単に安いからという理由の他に、6個入りで370円の卵との価値(生産方法や労力などなど)の違いが分からないからだとあらパパさんは思う訳です。
何故そう思うかというと、10個入り150円の卵を購入された方が、コンビニのおつまみコーナーに売っている150円の茹で卵(半分に割った2個分)を、躊躇もなく購入するからです。
茹でて、冷やして、殻を剥いて、半分に切り分ける。たったこれだけの労力に2つで120円の価値があると思うからなのでしょうか?いやいや、そこまで考えて購入してないかもしれません。でもね、結果的にそういうことになるのです。
そうかと言えば、ガソリンの価格が120円から130円に上がると、高くて高くて困ってしまうと嘆いている方々をよくお見かけするのですが、その差はたったの1㍑10円です。
それなりの高級車に乗ってる方でさえ、1㍑8㎞は走ってくれるでしょう。あらパパさんの所有している超高級車(カローラ―フィールだ―)は、遠乗りすると1㍑18㎞も走ってくれます。
寒い寒い北海道の真冬に稚内から浜中町までの道のりを、片道8時間以上もかけて往復で1000㎞も走りぬいてくれる車のエネルギーに、高級車で1250円、あらパパさんの超高級車で555円の差額がそんなに価値の無いものかと不思議でなりません。
要は価値観って、物に対する価値を分かっているか、分かってないのか、分かろうとしているのか、分かろうとしていないのか、分かる場がないのか、なのだと思う。
そう考えると昆布だってそうかもしれない。
昆布は高い、昆布の使い方が分からない、昆布は無くても困らない、製品の種類が多すぎ、選別が面倒、お金になるまで時間がかかりすぎる、中間マージンが多すぎやしないか、昆布業界には自由が無さすぎる…。
お~っと、またまた脱線しそうだ^^; 話を戻そう…。
昆布を生産してくれる漁業者にもいろいろ、中間で関わっている組織だっていろいろい、昆布を消費者へ売ってくれる昆布屋さんもいろいろ、昆布を消費する方々もいろいろなので、その価値観がそれぞれにどのような価値観なのかの違いもあるけれど、基本的な昆布の価値ってものを分かっているか、分かってないか、分かろうとしているのか、分かろうとしていないのか、分かる場がないのかは、卵やガソリンと同じな気がする。
ってか、世の中の全てのモノやコトもそうだと思うのです。
あらパパさんが、10個で150円の卵より、6個で370円の卵を普通に手にすることができるのは、その価値(生産工程と人の労力を知っている)を十分に理解していることで、単に金額(単価)ではなく価値を見ているからなのです。
今年はその『価値観』という部分に焦点をあて、昆布というものを見つめ直してみたいと思います。
他人の価値観を変えることは簡単な事ではありませんし、変わるものでもありませんし、変えたいとも思わなくなったので、あらパパさん自身とあらパパさんに関わる全ての方々の幸せのために、あらパパさん自身の価値観を見つめ直し、世に発信(自己責任)してみようと思う訳です。
正直なところ、ブログを始めた8年ほど前から比べても、かなり変わってきているので、この先10年も経てば、もっともっと変わっているのだろうと思う。 世の中が!ではなく、あらパパさん自身がです!!勘違いしないでくださいね^^v
これから先10年、人生の分岐点は何回もあるような気がするのです。どちらを選ぶかは、損得だけではなく価値と楽しさで選びたいと思います。親の思いや世間体を気にしているような人生は、もう卒業だな。
上の写真は、平成28年浜中産のネコアシコンブです。
怪我が原因で採取に専念できなかった漁業者が、自家用のおぼろ昆布用にだけ選りすぐって採ってきたものです。その中から十数本分だけ、あらパパさんの昆布コレクション用に分けていただきました。ありがたいです。
昆布を出荷するときの製品規格とは違い、おぼろ昆布を作るときに必要な品質は、厚みもそうですが、柔軟のある旬のもので、乾燥方法は『天日』であることが最も良い条件なのだそうです。
価値とは、物差しで測れるようなものではないのでしょうね。
スポンサーサイト