稚内リシリコンブに混獲される昆布
昨年、皆無状態だった〝チヂミコンブ〟は、道南のガゴメコンブ、道東のトロロコンブやネコアシコンブにつづく、ネバネバ系昆布を代表する道北地帯の昆布です。
今採取されてる稚内リシリコンブに、混獲された希少なチヂミコンブを発見。
若い個体ですが、入手することができました。
この時期に採取されるチヂミコンブもリシリコンブ同様、まだまだ若いこともあるのですが、何より生産者は採る気で採ってるわけではないので、干す前に避けられ捨てられていました。
例年、夏になると、稚内では数件の漁家、宗谷でも何件か、猿払では1件でかなりの数量を生産されたりしています。等級は加工用のみなのですが、㌔単価もリシリコンブの3等クラスと高価なんです。
なので、あらパパさんにしてみると、なんだか勿体ないような、食べてみたいような、何より縮れ具合がたまらなく刺激的で、完全体の標本を作ってみたいような衝動にも駆られるのです。
そう思った瞬間、母さんに話しかけていた。
・これ、チヂミコンブだよね~
・んだよ~ トロロも混ざってんだわ~
・母さん、このチヂミどうすんの~!?
・どうもなんないがら、なげるよ~ ※なげる=捨てる
・なげんだったらサンプルに少し貰っていいかい!!
・なんぼでももってきなさい ※なんぼでも=いくらでも
・母さん、これ賄いで食べたりしないの!?
・昔は食べてたシトはいたみたいだけど、今なんて食べるシトいないよ~ ※シト=ひと
・じゃ遠慮なく貰ってくね~
・ほれ、ほれ、こごさもあるよ、ほれほれ、なんぼでももってきなさい
※こごさも=ここにも
おいおい、部下君。
調子に乗りすぎてもらい過ぎでないかい。
まずは何枚か食べる分を除けて、残りの干し方を考えなくてはね。
さて、どうやって干す。考えろ!
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