なまらウマいぞ北海道-こんぶログ

北海道昆布の分布図

2017/12/01
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 一般的に紹介されている昆布の分布図って、あらパパさんの『こんぶログのトップページ』でも使ってますが、基本的には大雑把に表されています。
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 ですが、昆布の専門図鑑とかそういったちゃんとしたところには、正しく詳しく書いてあるのが〝当たり前〟。

だと思うでしょ

 だけどね、間違いがあったり、状況が変わってきたりしていても、訂正や変更や更新がされないことも多々あるものです。

 そういった中で、あらパパさんも日高在住時、かなりお世話になった『浦河産のマコンブ』。それが本当のマコンブであれば、マコンブの分布を正したいと一生懸命に活動研究されている方がいらっしゃいます。
 それは、昆布業界の誰かではなく、日高鳥類研究所の谷岡さまが日高管内各地の港内を調べているというのだから…全くもって脱帽ですね。
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 日高在住時から知り合うことのできた谷岡さまとは、今でもメールで日高のマコンブに関する情報をやりとりをさせていただいてるのですが、今回は2013年に採取され乾製品になった浦河産のマコンブを提供させていただくことになりました。

DNA鑑定をするそうです

 浦河町在住時は春になったら若芽をとって美味しく頂いたり、屋外の昆布ワークショップでも楽しませてもらった日高産のマコンブ。
 数量は多くはないですし繁茂範囲も限られるので、天然のマコンブとして大々的に採取し生産するという事は期待できないですが、これをきっかけに何かが始まったり、なにより、確りとした分布図の記録が変更されるとしたら、口を突っ込ませていただいたあらパパさんですが、それだけでもあらパパさんの自己満足度は高いです。谷岡さまに感謝です。

 ちなみにね、今年何度か新聞等々で紹介されたときの写真。
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 これも谷岡さまが撮影したものなのですが、これもマコンブでしょうか?と連絡がありました。
 その時あらパパさんは、繁茂環境が良ければかなり大きく成長するので、もしかすると外海の条件の良い場所でも繁茂しているのかもしれませんね。えりも岬辺りでも大きなものが揚がった時がありましたからと伝えた。
 すると、水産普及指導所の所長さん曰く、この個体はマコンブではなさそうですという判断があったそうです。

そこであらパパさんは考えた

 見た目で感じる懐かしい昆布。
 なので道東周辺のオニコンブが流れついたのではと伝えました。

 それは見た目と思いつきで伝えたのではなく、記憶が正しければ、あらパパさんが日高へ転勤した平成21年、浦河港に人の水死体が流れ着いた事件がありました。その方の身元がわかりとてもとても驚いたので記憶も強く残っているのですが…。
 それは、あらパパさんの故郷、浜中町霧多布の方が、写真撮影で崖から転落し行方不明になり、その後発見されたのが浦河港というわけ。しかも行方不明になってから1週間も経たないくらいの時間で、えりも岬の突端をかわし浦河港まで流れ着いたというのだから、潮の流れには様々な航路があるのかもしれませんね。

 そう考えると、日高管内のマコンブらしき昆布は、昔々、試験的に行った養殖事業や、貿易船など道南方面から来られた船舶が種を持ってきたという説の他に、単純に他地区から流れ着いた昆布の種が、そこの環境に合わせて繁茂繁栄してきたものかもしれない、それもかなりの昔々から…。そういった可能性も考えられますね。専門の研究者の考えとか調べとかもあるかと思うけど…。そんなんじゃ楽しくね〜。

 いずれにしても、昆布の形態というものは、同じ地域に繁茂している同じ種類の昆布であっても、繁茂している場所の潮の流れや水深などで、幅や厚さや長さなどの見た目や、味だって大きく変わってくるものです。

 専門的な話になると、あらパパさんもそれほど詳しくはないのですが、同じマコンブであっても、室蘭のとある場所に繁茂している昆布は亜種というのか何というのかわかりませんが『ヤヤンコンブ』と言う種類?があります(ありました?)。
 一度味わったことはあるのですが、味はやはりマコンブ系の美味しさでした。

 DNA鑑定でどのような結果が出るかはわかりませんが、分布図の変更だけでもすごいことですが、日高管内の独特な種類と断定されたら、こりゃすごい事だと思う。
 室蘭のヤヤンコンブのように、日高独特の名前とかついたら面白いよね~。
 特徴がハッキリしている主産地が浦河だとしたら、『ウララコンブ』とかさ。
 日高全体を考えたネーミングなら・・・・なにがいいんだべ。

 妄想想像。しばらくはあらパパさんのニヤニヤ顔が続きそうです。
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