二年ぶりの所内レクリエーション
2018/05/27
5月24日、6時に稚内を発ち、15時半に浦河へ到着。
5月25日、昆布業者での検査と検査済み昆布製品の説明、えりも岬のばら集荷を見学研修。
5月26日、9時に浦河を発ち、19時に稚内へ到着。
自家用車走行時間と距離は19時間半の1000㎞超。
二泊三日、北海道を縦断
あらパパさんも疲れたけれど、部下君はそれ以上に疲れただろうね。
でもね、疲れなんていうものは、一晩寝りゃ~解消できる。けれど、知識や経験というものは、何度も話を聞いたり何年も資料をみたって十分に理解することはできない。
百聞は一見に如かず
北海道の各地で昆布の検査は行われているけれど、結束された製品ではなく〝ばら〟の昆布を集荷し、ばらの状態で〝入札〟され、それを毎月数回行う〝しくみ〟をとっているのは日高管内(一部十勝管内)のミツイシコンブ(通称日高昆布)のみ。
この〝しくみ〟をどの程度知ってか知らずか、立場や環境の違う方々では賛否両論あります。それは同じ立場と環境であっても、地域が違えば賛否両論あるのだから面白い。
そこには単に、様々な愚痴や妬みからくる考えや、保守的なモノゴトだけを考えてしまうことが理由にあるのだと思います。
あらパパさん自身は、ばら集荷とばら入札という〝しくみ〟は、全道の昆布生産量を増やす、そして消費を伸ばすなど、生産地の漁業者や消費地の昆布屋さんを活気づけるための〝要因〟になるのではないかと思うし、出来るものなら今後はどこの浜でも取り入れるべきだと思う。
とはいえ、検査料をいただいてなんぼのあらパパさんの職場からすれば、ばら集荷とばら入札のしくみは『収入が減る』という端的な考えを持っている方が殆どだと思うけれど、昆布漁業者も昆布屋さんにとっても最高のしくみなのです。
この〝最高のしくみ〟は、これまで関わってきた様々な組織の仕事があってこその今なのかもしれない。けれど、だからといってそこに関わってきた組織の〝同じ〟仕事が、未来永劫に必要であるということにはならない。
情報化社会も然り、運搬技術の進歩も然り、今の時代、誰にでも何だってできる環境があるんです。
だからこそ、これまでの〝同じ〟仕事の押し売りとか、新たな仕事の〝抑制〟は行ってはならない。どこの立場の組織もね。
頂いてる〝お金〟や〝給料〟というものは、仕事の対価です。
必要とされていない〝同じ〟仕事の押し売りと、必要とされる〝新たな〟仕事の対価は全く違ってきます。
今現在頂いているお金や給料は減っていなくとも、これからも減るであろう漁業者や消費者、正規に昆布出荷をしなくなる漁業者、説明会に集まらなくなった漁業者、常勤より非常勤が主に検査を行っていることも、全てがこれまで関わってきた〝仕事の対価〟なのです。
それぞれに関わる組織が、今の時代に合う(周りが必要としていること)仕事をしていかなければ、この状況は終わらないし、お金や給料としての仕事の対価も頂くことが難しくなる。よね。多分、きっと。
第三者機関である昆布の検査を行うあらパパさんは〝中立の立場〟というのが売り。
1㎝少くてもダメ。1g少なくてもダメ。
10㎝多くても1㎝多くても、10g多くても1g多くても、規格内であればどれも同じ。
今の時代、そこって必要かな。
昆布に長く携わって、昆布の本質を知れば知るほど…。
うちらのやってる中立ってなんなん
今の時代に合った見方とか、地域の環境やそこで採れる昆布の特性を活かすとか、昆布に生かされてきたあらパパさんだからこそのコンサルティングが、これからは必要とされるんじゃないかなと個人的に思うわけで…。
思うじゃない、必ずそうなるよ、きっと。
きっとじゃない、もうそれを求められているんだけどね。
部下君へは今回のレクリエーションで様々なコトを視て聴いて体験させたつもりだけど、これまで経験してきた宗谷管内での仕事と照らし合わせ何を思ったかな。何かしら勉強になったことはあっただろうと思う。
でもね、それよりもさ、先ずさ
あらパパさんの職場環境は、ここ数年間で職員全体の会議もレクリエーションも行われていません。なので、入会4年目の部下君は、極少事務所の稚内に居る限り、他の同僚にお会いすることはない。なので、今回は仕事に対する勉強というよりも、他の同僚と顔をつきあわせ何かしらの刺激をいただけることに重点を置いて、このレクリエーションを企画しました。
普段みることのない活き活きとした部下君を垣間見た。特に夜の会では。
対応してくれた浦河の同僚のみなさま、そして、えりも岬の漁協の職員と査定員を含めた漁業者のみなさま。ありがとうございました。
この記事を読まれた宗谷管内の漁業者さま、または漁協の職員さまで、〝ばら集荷〟という〝しくみ〟に興味のある方がいらっしゃいましたら、気軽にお声掛けください。
個人的にお声掛けいただきましてもご対応させていただきます。
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