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昆布干場の歴史

あらパパさん

今の昆布干場(カンバ)は北海道各地のどこでも石を敷き詰め整地しています。
石の種類や大きさは、海岸の環境によって様々だったり、海岸から離れた場所に干場を造成したところでも種類や大きさは違ってきます。
何も昆布に土砂やその他の物を付着させず、乾燥をより早めることを目的とし、その漁家の予算で出来る限りの状態を作っています。
…が、海岸にある干場はその状態により時化で年に何度も破壊される事もしばしば。
昔々のそのまた昔は、海岸の砂浜に昆布を干してました。
砂浜ではない石浜のところは別ですが、全く整備されていない環境に昆布を干していたそうです。
『砂の上に昆布を干す』昆布に砂がつかないの?そう思われる方は多いでしょう、そうですそのとおりです。べったり付いています。
仕上がりはサンドペーパーのように昆布の表面に砂が張り付いていたそうです。
その砂の張り付いた乾燥した昆布をアンジョウさせ製品化時には、踏みつけたり叩きつけたりして砂を落としたそうです。
『それで砂は綺麗に落ちるの?』そう思われる方も多いでしょう、そうですそのとおりです。落ちません。
当時の昆布検査では、『解いた昆布を揺さぶって茶碗1杯分までの砂であれば合格』そのようなお話をお世話になった昔々の上司から聞いたことがあります。
今でも毎年、何度も時化で壊される干場では、その度に大きな石を購入し整備するほど漁家の予算はないので、海岸にある小さな玉石を敷き詰めている環境のところもあります。『小さな石なら昆布に付いたりしないの?』そう思われる方も多いでしょう。そうですそのとおりです。けっこう付いてます。(^^;;
砂の時代から石に変わるまでには、葦を敷いたり笹を敷いたりと予算のない貧乏だった漁家では自然のものを上手く活用して頑張ってきたんですね。
あらパパさんが子供の頃は、葦の干場はまだまだ珍しくない環境でした。
秋に準備した円錐状に建てた葦の中に潜り込んで基地遊びの記憶も鮮明に覚えています。(今から約40年も前の浜中町霧多布でのこと)

そんな環境の北海道昆布の干場。
実は未だに笹を使った干場がある‼という情報をあらパパさんは聞いていた。
昨日、その地区の昆布検査があったので楽しみにしていたのですが…残念。
今年から砕石を使用した昆布干場へと進化してました。
タイムスリップしたかのような一面を笹で整備した干場を拝むことはできませんでしたが、干場の歴史を垣間見ることはできました。

写真の手前には、昔々のそのまた昔に使ってたとみられる砂干場。
写真の右手には昔から昨年まで使ってた笹干場の痕跡。笹の葉はすでに残ってませんでしたが、使用した笹(ネマガリダケ)の茎は残ってました。
そして写真の左側には、今年から笹干場の上に造成した石の看板が整備されていました。

昆布を干すという作業も昔々のそのまた昔から見ると、砂から石に変わっては来ていますがそれ以外は全く変わっていない。
太陽の下であること、干す作業は未だに人力。
昆布製品に混入するきょう雑物。
昔々のそのまた昔から受け継ぐ伝統。
砂干しの昆布は美味しかったらしい。
安全安心の世の中。

なんだかな~、昆布を作る作業や工程にも朝っぱらから色々とジレンマを感じるあらパパさんでした。
Posted byあらパパさん

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